「屋上庭園/かんしゃく玉」 北九州芸術劇場創造工房

teru10162014-10-12


14時〜 1500円 schop

作:岸田國男 演出:高山力造

ユニット名のschop(スコップ)の由来は昔の作品を掘り起こすということらしい。
今回は岸田作品を高山さんが演出。
昔なつかしいにおいがぷんぷんする舞台だった。私ですらあまりなじみのないセリフの羅列。
原作はさらに難解だっただろう。高山さんの着眼点に唸る。

☆屋上庭園
デパートの屋上で出会った二組の夫婦、夫同士が友達のようだが少し対応がぎくしゃく。
それをひきついでか初対面の妻たちもうまく交流ができないでいる。
妻たちだけで買い物に降りていく間に夫たちが現状やこれからのことをいろいろ話している。
経済的な面での差が一番問題のように思われるが・・・・

特に際立ったエピソードはないけれど、淡々と2組の夫婦を演じる4人は演技力の差はあるけれど
なかなか惹きつけていたと思う。
私は博多駅の屋上庭園をイメージしてずっと見ていた。いい感じ。


☆かんしゃく玉
一組の夫婦を中心としたその仲間たちとのスムーズでないやりとりをときどきかんしゃく玉を叩きつけることで表現。
周りの椅子に座った役者が効果音を出す。びんの口を吹いたりとか叩きつける音やドアのノック、開閉の音など。上手いなぁ。
「彼の視点」と「彼女の視点」の2パターンを役者を入れ替えて演じる。セリフは同じだが演出が若干違う感じ。
友達とか仲間とかのずけずけとした遠慮のないセリフに驚きつつも一生懸命な演技に見入る。
が、ある役者の知り合いらしき数名が彼がセリフを言う度に笑っているのが気になった。
笑う要素がないところで笑われると興ざめだな〜 これはちょっといかんよ。

出演
橋本隆佑
川辺将大
藤田あやか
宮村耳々
松本未来
森川松洋
狭間紀光

偶然、大分の久原嬢と一緒に観劇できたので、帰りにいろいろと話して楽しかった♪
彼女は枝光のWSに参加していたらしい、行動範囲が広い。
私などとも気軽に話してくれてとてもうれしい。
大分でもいろんな演劇関係のイベントがあるようだ。
地域の活性化は大事だね。