「人間の種類」 ぽんプラザホール

teru10162017-05-05


19時〜 1500円(先行早割) 劇団Hall Brothers

脚本・演出 幸田真洋

今回も脚本が良かったなぁ〜
セリフのひとつひとつが心に沁み込む。

若いルナは同期の中でも向上思考が高い。
それは頼り無い母親とひきこもりの姉といった家族のせいかもしれないし、
バイト先の同僚に紹介された啓発セミナー?の人のせいかもしれない。
頑張っても頑張っても、それでも何年たってもうまくいかない。
同期の女子には結婚や女優業などで幸せそうだ。
全然、ルナは笑わない。。。

ルナ役の子は本当に最初から最後までしかめ面で眉間にしわが寄っていた。
可哀想なくらいに自分を追い込んで辛いんじゃないだろうか。
それともそういう自分が好きなんだろうか。そんなはずはない。
若い子は笑ってほしい。それだけで幸せになれる。

勝ち組、負け組ということばは今でも流行っているのだろうか?
そのことばの響きだけに踊らされるのはまっぴらだ。
でも、ある程度の向上心は必要だろう。
要は自分で納得できるかどうか、ってことだよね。
他人の眼を気にして不幸な結果になっては本末転倒だ。

ちょっと思考があちこち飛んでしまうけど。

身近な問題だけにいろいろ考えさせてくれるホールの作品がとても気にいっている。
幸田さんのごあいさつ文も幸田さんらしいというか好きだ。
あと、岩切役の役者さんががたんたんとしていて良かったな〜

ところで、最近のHall Brothersは博多弁のセリフが多いように思う。
あえて、設定が福岡ということは示してないのだけれど、地元に根付いた劇団という印象がますます強くなった。
私は支持します(^^) さあ、次はどんな人間観察をされるかな?


キャスト
堀内葵、松田華佳、大塚雄太、唐島経祐、永倉亜沙美
ロドリゲス・シャロン、をとん。、萩原あや、坂井操、幸田真洋