「木になる僕らのものがたり」 ぽんプラザホール

teru10162015-01-04


18時〜 1500円 劇団けちゃっぷゆでたまご

構成・演出 永山智行

今年の観劇初めはぽんプラザホールで。
ひた演劇祭で好評だったこの作品。
市民参加型と聞いていたし、出演者もかなり大勢。
こういう地域の演劇は大好きだ。 
通常からお芝居をしている人ばかりではないし、
技術的にはさまざまな人が入り乱れているものなんだけど、
そこまでごちゃごちゃとならずすっきりした印象を持ったのは
やっぱり作品が優れているからだろうな。

日田市の「下駄カフェ」にはいろんな人が集まってくる。
亡き父親の後をついだ若いカフェオーナーは都会からUターンしてきた。
同じように日田に戻ってきた女性や御神木女子たち、苦しくなって逃げてきたアイドル、
ずっと地元にいる者たちなどが集っては癒されている。
きのこを研究している阿南博士はきのこだけでなく木にも詳しい。
木は死んだものを包んで生きている。とのセリフに思わず落涙。なんだろうな〜〜

木の精(気のせい?)とまるでだじゃれ。 手作り感満載の木の椅子にふわふわっときては時々座っている。
年輩の女性だけど、雰囲気いいなぁ。セリフはないのにすごく存在感がある。

最後にはこれまた年輩の男性が登場。朴訥なセリフだけど説得力があってすごく良かった。

アフタートークでは構成・演出の永山さんとひた演劇祭のプロデューサーの高野桂子さん、
パトリア日田の内野雅子さん。

この作品ができるまでの話などとても興味深く聞いた。
3人ともいきいきしていて、いい顔をしてるなと思った。
高野さんは幅広い役ができる女優さんであってプロデューサーという重要な役も担えるスーパー女子。
地元の日田への重いを淡々と語っていたけれど、ほんとに気負いがなくていい。
永山さんは宮崎の方であるけれど、地方の魅力を発信できる素晴らしい方だ。なにより笑顔に癒される。

パトリア日田大野城のまどかぴあのような感じ。いろんなイベントを通じて地域を盛り立てていっている。
もっともっと演劇の公演を開催してほしいな。春日市のようにドラマセミナーとかどうでしょうか?

キャスト
橋本優人 古後暢乃佳 金崎万凛 ヤクモ・レイ 恒藤ちあき 山月千怜 吉田悠香 高野桂子
森一博 一ノ宮舞 永山鈴子 伊藤あゆ 穴井みゆき 千原英典 小倉智子 片山敦郎 伊藤海 田原遥海 ゴトウマスミ