「売らいでか」 博多座

teru10162017-07-02


11時〜  招待  喜劇 製作:東宝

原作 :岸 宏子(「ある開花」より)
脚本 :花登 筐

浜木綿子主演の人情ドラマ。花登筐の作品だと思ってたけど、脚本が彼なのね。
招待券を頂いたので、有り難く夫と観に行った。
久しぶりの2階席は観やすい〜〜!!3階よりぐんと近いし、たぶん1階後方より絶対2階のほうがいいね。

神代産業の未亡人、里子(大空眞弓)は自分にぞっこんな杉雄(井上順)に目をつけ、公私共に自分の元に引き入れようとする。
それに気がついた杉雄の妻なつ枝(浜木綿子)は亭主を売り、自身が組紐の会社を興し、活躍していく。

浜木綿子の愛らしさに驚いた、容貌だけでなく、声やしぐさなどすごく可愛い。とても80過ぎとは思えない。
姑ぎん(正司花江)の嫌味にも耐え、せっせと組紐の内職に励んでいたけれど、浮気男に堪忍袋の尾が切れたというところ。
うんうん、と激しく同意しながら観ていたけど、隣の夫はどんな気持ちで観ていたのやらww

今でこそ、女性起業も増えてはきたけれど、当時は相当の決断がいっただろう。金銭だけの問題ではすまなかったはずだ。
他の女性たち、きく子(大和悠河)や敬子(山田まりや)節子(臼間香世)らの演技もよくて、
石上(加藤茶)弘(小野寺丈)兄弟の複雑そうな話も軽く聞こえる。

とても楽しかった。
杉雄役は当初左とん平さんだったけど、病気降板となり急遽井上順さんに変更。
代役とは思えない出来栄えでした。左さんの早いご快復を祈ります。