「愛の讃歌」 あじびホール

teru10162018-06-01


16時半〜 2500円 劇団 goto

脚本・演出 後藤香

先日、リーディングを観た。どういう理由かわからないけれど、観劇料無料だった。
今回は本公演ということで、福岡と宮崎で上演される。

二人の女がいた。母と娘なのか、師匠と弟子なのか、ライバルなのか、赤の他人なのか。
二人の女は楽しそうだった。寂しそうだった。悔しそうだった。怯えていた。
感謝していた。出会いに。
衣を着替える毎に関係性が変わりながら、今際の際に辿り着く二人。
舞台上に見えていた二人の時間は、過去なのか未来なのか、
後悔なのか、憧れなのか、分からない。そして又、続いていく二人の時間。(ちらしより)

名優の二人が絡む二人芝居の上手さ、あうんの呼吸で、するっと役割を転換する。
それは世代を超えたり、人を超えたり、宇宙を超えたり。
年令相応のお着物であったり、はるか昔の女学生の制服だったり、それでも
舞台を流れる普遍な人間の愛情や憐憫は揺るがない。
きれいだなぁ・・・。ぴっと半襟を合わせたり、しゅっとお端折りの始末をしたり、
帯をきゅきゅっと締めたり、ほんとに着付けって美しい。
私はもうお着物を着ることはないだろうけど、ちょっとだけ憧れた。
母を思い出して涙した。

お二人ともWSなどの演劇教育にも熱心な方だ。
客席には教え子らしき人もたくさんいた。
現在、元気がないと言われている福岡の演劇界だけど、
彼女らのあとを継ぐ演劇人がたくさん出てくるといいなぁ〜

さて、次の「専門技術」は何だろう? 

キャスト
後藤香、木内里美(Theちゃぶ台)