「修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極」 ライブビューイング 

teru10162018-05-31


4500円 Tジョイ博多 劇団☆新感線

作:中島かずき
演出 いのうえひでのり

新感線のライブビューイングを初めて観た。
IHIステージアラウンド東京(豊洲)で上演された大千秋楽を生で配信。
いったいこれを観た人は全国で何人だったのだろう?
ここTジョイ博多でも席はほとんど埋まって2列目くらいまでを残すのみだった。
平日の千秋楽。。。すごいなぁ〜
この劇場は客席全体が回転するらしい。
映像で観る限り、舞台が回っているかのように見えた。
なんだか。。酔いそう。。。

ストーリーは私が知っている、アカドクロ、アオドクロとは全く変わっていた。
役名は同じ人がほとんどだけど、関係性とかが違う。
まず、捨之介、蘭兵衛がいない。え? 彼らが主人公だったのでは?
“Season花・鳥・風・月”はひとつも観ていなかったので、Seasonストーリーなのか?と思ったら、
どうも、この極だけが全くの新作らしい。あーびっくりした。

極楽太夫も無界屋に始めからいるわけではなくて、織田信長のスナイパー転じて、彼を愛する美しき遊女。
という感じかな〜 彼女が今回の主役だな。
織田信長徳川家康も影武者がいったい何人いるんだ?というくらいわけがわからない。
結局、本物の織田信長はでてこなかったってこと? そうであってほしい。

沙霧の役は以前と同じ。熊木衆の長としてけなげに戦う。兵庫も裏切り三五もちょっと愉快な荒武者隊は健在。
刀鍛冶ならぬ鉄砲鍛冶として贋鉄斎とその弟子であるカンテツ登場。
ちょっと変わっているカンテツの味は以前と同じような。
刀を「タナカ」おああああ! そうだ、タナカだったよ!!! 笑笑

無界の里一番の売れっ子夢三郎は実は、天魔王の息子、夢虎だったと。
そして、無残にも狸穴二郎衛門(実は影武者)始め、無界の里の大勢を容赦なく切り殺した。
蘭兵衛と違うのは、薬に操られてそうしたのではなく、最初からその意識を持っていたということ。
そのあげく、天魔王からも裏切られ、無残な死に面して可哀想だったね。
自業自得ってやつだ。

極楽太夫役の天海祐希は本当に男前でかっこいい。
宝塚出身だから女性ファンは多いと思うけど、絶対、男性ファンも多いよね。
信長(天魔王)役の古田新太との絡みはぞくぞくするが、なぜかあまり色気はない?

兵庫役の福士誠治はかっこ良すぎ。夢虎役の竜星涼もかっこいいのだけど、なんせ悪役だ・・ 兵庫に一票だな。
個人的にはあまり目立たなかったけど、太夫を見守る清十郎(川原正嗣)が好きだったな。
狸穴二郎衛門とおよしの妙齢の恋の感じもステキだった。
梶原善三宅弘城、山本亨、古田新太、などなどの渋い中年組最高!

ライブビューイングの良さがしっかり出ていた。
カーテンコールでは拍手が湧いた。出演者はライブビューイングの観客に対しても手を振ってくれた。

終演後、ロビーで新感線好きな知り合いに会った。
ステージアラウンドでは一度だけ観たらしいけど、一回でいいかなと言ってたw
他はすべてライブビューイングで観たらしい。
やっぱり新感線ははまるよね、と話しながら帰途についた。

主な出演者

天海祐希
福士誠治
竜星涼
清水くるみ
三宅弘城
山本亨
梶原善
古田新太