「谷間の姫ゆり」 konya-garllery

teru10162018-12-08


14時半〜 2000円 78produce

作・演出 宮園瑠衣子

想像の余白が多く残してあり想像力がかきたてられる、新作の戯曲を宮園さん自らが演出。
実際は想像力を駆使しても及ばなかったのは残念なことだけど。

出演は3人、若い男女と中年1人。最初にチラシを読んでいなかったので、全く白紙の状態からの観劇。
途中あたりでやっと3人の関係性がわかってきた。
ともかく想像しながら会話の妙を楽しんでいった。
なかなかテンポがよくて、福澤さんの関西弁が軽快なので、気持ちがいい。
末廣さんは宮園さん一押しの若き学生俳優さん。なるほどと合点がいった。
山本さんは涼やかで、いつもの落ち着いた演技が心地よい。
この3人はとてもいい組み合わせだと思った。

あとで購入した台本を読むと意外に複雑な関係性があって、これを読みとるのは大変だなと。
一か所、どうしてもわからない件があったのだけど、台本を読んでも解明しなかった。
まあ、そういうこともあるかな。

現代の問題としての終活の話しをテーマにしたのは宮園さんの実体験から。
これをこういう家族構成の話しと絡ませたところはとても興味深いと思った。
実際問題としてよくあるのではないかな。
余計なエピソードをあまり入れなかったのが良かったと思う。

舞台はシンプルでちゃぶ台、冷蔵庫風の棚のみ。
最初に書いていた手紙は死んだ母への手紙だったんだ。。。と後で思うとジーンとする。

ほんの数年で常識が変わっていく現代。自分の余生も考えるところではあるけれど、
あまり早く準備しても時代遅れになっちゃうのかな〜 

キャスト
こうへい  末廣 勝大  
小野寺   福澤 究(office・SUN9)  
すみれ   山本 由貴