「アオイトリ青イ鳥アオイ...」 シアターおくんち

teru10162013-03-19

20時〜 1750円(ペアチケット一人分) 空間再生事業 劇団GIGA
GIGAは久しぶりな気がする。 こないだのイエィツ作品も観たかったのだけど、都合があわなかった。 今回は有名なメーテルリンクの「青い鳥」を山田恵理香さんが演出して、役者は五味さん、宮原さん、猛者さんに加えてケカの古賀今日子さん。 昔の舞台を思い出すにつけ、今回もコアだろうな〜とすごく期待w  物忘れの激しい私がGIGAの舞台は結構覚えているというのは、独特の持ち味があるからなのかな〜と勝手に推察している。 「ARASHI」「埋められたこども」他にもワンコインなど、題名は覚えてなくても独特な舞台とか会場。 普通の小屋でやったことあるのかしら? 大名小学校校庭であった「悪魔を呼び出す遍歴学生」これは利賀の演出家コンクールの優秀賞をとった作品でびっくり仰天の舞台(校庭?)だったのを覚えている。 そんなGIGAの久しぶりな舞台、シアターおくんちも久しぶりだったけど、山田さん〜〜 なんだかふんわかな感じになっていて(*^▽^*)  これは私だけのイメージだけど昔は尖っていたような気がするのです。 そして誰もが知っている青い鳥のGIGAバージョン、想像通りのぶっとび方だった。 会場入りすると「光」宮原さん(ゴスロリ風)が客席誘導、「お二人ですか?ではこちらに座りましょう」ってもう既にGIGAワールド。
開演前だけど、「夜」の猛者真澄さんがイロっぽいドレスで座っている。 「砂糖」の五味さんはずっと立っている。 見えないけど古賀今日子さんがときどきしゃべっててドキ。  客席は30も入れば満席ぎゅうぎゅうの小さな舞台。  照明はかなり絞っていて古賀さんは声しか聞こえない。 光がもっているグラスキャンドルが頼り無く映し出す。 チルチルミチルの話になって突然照明は真っ暗。 暗闇の中で声だけの演技が続く。 兄妹が青い鳥を探しにいく。効果音も含めてよくこんな中で演技できるな〜という数十分(かなり長く感じた) たまにドアを開けて光が差し込んでくるもまた真っ暗・・・  死んだ祖父母や妹弟たちに会いに行くってあったな〜  私も童話でしか読んでないので詳しくないのだけど、あーこんな場面あったな〜って。 突如として明るい照明の下、猛者さんがお菓子や唐揚げ? 飲み物を山ほど持ってきてむさぼり食う、見ている3人を招き入れて4人で呑む食べる、観客も引きずり込むw  なるほど、これは快楽場面。 これは本当の青い鳥がいる場所ではないってこと。 そうそう、いろんな部屋を開けて探したんだった、青い鳥。
場面的には前後するかもしれないけど突然役者さんが自分の話をし出したよ。 テーマはお母さんか? あれもアオイトリ??  宮原さんのお母さんへの手紙。。もう亡くなられたのだろうか。 涙いっぱい浮かべて真っ赤な目をしながらお母さんへの手紙を読む宮原さん。。。 え。。まじばなですよね? (゚ ̄^ ゚̄)
子どものときはその尻切れトンボのような終わり方が不満だった「青い鳥」だけど、今ではなんとなくそれも理解できるような気がする。 「青い鳥」はそれぞれの心の持ちようなのだ。 私のアオイトリは私だけのアオイトリなのだ。
終演後は「砂糖」が身につけている飴を客に渡して、一人一人と会話をかわして退場。 後方の席に座っていたせいで全員のお見送りを見届けて退場。 「私の娘が立ったの見たでしょう?」って猛者さん。。  はい?クララか?^^;  ”隣人ベルランゴーの娘”と言う役に古賀今日子さんがなっていたけど、その件の話は知らないのだ。
今回も驚きのGIGA演出だったけど、作品が作品なのでなんとなくほわっとゆるやかでほっとした感じ。 ロングランお疲れさま〜〜  帰り道、会場の近くの公演の桜が満開なのを見る。 小さな公園だったけど桜ってやっぱりいいなぁと思ったのだった。