「新・三国志  関羽篇」 博多座

2023年2月17日(金)

11時~  9000円  松竹 二月花形歌舞伎

作     羅貫中三国演義」より
脚本・演出 横内謙介
演出    市川猿之助
スーパーバイザー 市川猿翁

二世紀末、乱世の中国で大志を抱く3人の武将が巡り合い、
ある桃園で義兄弟の契りを結ぶ。劉備関羽張飛である。
人が飢えぬ国、人が売られぬ国、殺されぬ国を創るのが夢と語る劉備
「夢見る力」に、関羽張飛も感銘を受けたのである。
諸葛孔明を軍師に迎えた劉備たちは蜀を治め、曹操が支配する魏、
孫権の呉と天下を分かつ「天下三分の計」を実現するべく動き出す。
博多座サイトより)

歌舞伎を観るのは去年の6月以来だ。三国志はとても面白いからと勧められて、
1日でギブアップした小説。。。歴史に興味が持てなくて、さらに中国のもの。
漢字の名前も読めなくて、どうしようかと思っていたけれど、
スーパー歌舞伎を引き継いだものと思って、観ることにした。
原作をおそらく日本人向けに作り直したものではないだろうか。
台詞はほとんど問題なく理解できる現代語ではあったが、
背景の中国の歴史等をイヤホンガイドで聞いて、なんとか興味をつなぐ。
それでも、劉備の女性でありながら、国のために男性に扮するさまや、
関羽との悲恋の話はとても感動的で涙があふれた。うまい作り方をするなぁ。
劉備役の市川笑也丈はとても美しい顔立ちでほれぼれとする。
それでも、戦いに臨む様子はまるでオスカルのように力強かった。

猿之助丈の桃花の宙乗り、團子丈の本水での大滝立ち廻りは見ごたえがあった。
そしていつも思うのだけど、役名もないアンサンブルの立ち廻りや動きには
とても感動する。歌舞伎も演劇もたくさんの下支えの人によって成り立っているな。
休憩所や通路でお食事ができるようになって、ほんとに良かった。
コロナからの日常に少しづつ変化が出てきたようでうれしいな。

キャスト
関羽市川猿之助
張飛市川猿弥
劉備市川笑也
香溪:坂東新悟
孫権中村福之助
関平市川團子
諸葛孔明市川弘太郎改め市川青虎
華佗中村梅花
司馬懿市川笑三郎
陸遜市川男女蔵
黄忠石橋正次
曹操浅野和之
呉国太:市川門之助