「東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖」 映画 (ゲキ×シネ)

teru10162018-06-26


2100円  

原作:十返舎一九
構成:杉原邦生
脚本:戸部和久
脚本・演出:市川猿之助

弥次郎兵衛 喜多八 宙乗り相勤め申し候

歌舞伎の弥次喜多シリーズ、2016年の八月納涼花形歌舞伎からの2作品目。
前説で、このあらすじがモノクロで紹介されて、最後に二人が飛ばされたところで終わり。
そして、今回の歌舞伎座捕物帖へと続く。
東海道中膝栗毛の話しは何で読んだのかは覚えてないけれど、二人の珍道中の話しだという事は知っていた。
あ、もしかしてテレビで観たのかな?
歌舞伎での上演は1928年かららしい。すごく古い。
スーパー歌舞伎のように、最近始まったものかと思っていたらそうではなかった。
内容的には変わったのかもしれないけれどね。
ともかく、とっつきにくい歌舞伎のイメージを一新する愉快な作品で、
二人の掛け合いの面白さもだけど、周りの部分で歌舞伎の重厚さもちゃんと見せてくれるもの。
いろんな人にお勧めしたい作品だ。

6月の博多座の大歌舞伎とタイアップしてプレゼントキャンペーンまで行っている。
両方の半券を貼って応募するものだ。よく考えられているな。
応募したけど、懸賞にはほとんど当たったことがない。宝くじと同じだな、あきらめている。

今回の弥次喜多は歌舞伎役者の殺人事件を取り扱ったもので、まるでホームズのようないでたちの喜多さんがちらしにいる。
しかし、ただの歌舞伎座のアルバイトの二人なので、そんなに期待はできない。
逆に少年剣士の二人、松本金太郎丈(現、市川染五郎丈)と市川團子丈のほうが推理をしていくという、子どもをたてる作品になっている。
6月の大歌舞伎で、新染五郎丈を早く観たいなと思っていたけれど、映像の方で先に拝見できたよ。可愛い!可愛すぎる!
この子らは弥次喜多役の二人の子どもだったり親戚だったりするのだから、ネタでひとしきり笑わせてくれる。
團子丈の父の市川中車丈はなぜかかまきりを模した「釜桐座衛門(かま・きりざえもん)」役で登場。彼の演技は本当に上手い。
そして犯人を大笑いの演出のちに探しだし、一件落着と思いきや、最後にまた飛ばされてしまうというオチ。

中村勘九郎丈、七之助丈も、主役の二人を盛りあがることか。そして中村隼人丈のイケメンにもホレボレ♪ぽっ。。。。

ベテラン役者陣もアドリブなどで通常よりは軽く演じている感じが歌舞伎への敷居を低くしてくれる。実に面白かった!!

シネマ歌舞伎は毎月1週間だけ中洲大洋シネマで上映されている。
友達から情報をもらったので面白そうなものは観にいこうと予定を組んでいる。
7月は「刺青奇偶」これはどうかな。。。8月の「大江戸りびんぐでっど」は必ず観たい。
月一歌舞伎のマスコットの”かぶきにゃんたろう”はとっても可愛いよ♪