2023年9月8日(金)
11時~ 20000円 松竹(株)
いいお席で観たくて張り込んだ。
この歳の新之助丈は今しか見られない。
昼の部
一、 歌舞伎十八番の内 矢の根
曽我五郎(市川右團次丈)が父の敵を討つために大きな矢の根を研いでいる。
派手なくまどりで掛け声も勇ましく。
荒事は歌舞伎の見どころのひとつ、仰々しい所作もに見ごたえがある。
反対に女方の華麗な所作も歌舞伎の素晴らしいところ。
うまく組み合わされているな~と感心する。
夢に現れた兄を助けるために馬でかけつける。馬役の2人は顔も出せず大変。
このような役や演奏、後見など多くの人で成り立つのが歌舞伎だ。
舞台も衣装も豪華絢爛。 お高いのも。。。頷けるかな。
待ってました!初見参の新之助丈。
まだまだ声変わり前の甲高い声で外郎売を演じる。
大磯の廓での様子は華やかで、美しい傾城が大勢。
いいお席だったので、お着物の豪華さがすごくよくわかる。ほれぼれ。。。
外郎売、実は曾我五郎時致の見どころの早口の言い立てはとても素晴らしかった。
ずいぶん稽古したのだろうな~
仇討ちなどの荒事の芸はまだまだ体格や声量が足りないけれど、
これからがとても楽しみな新之助丈だった。
三、 歌舞伎十八番の内 景清
牢屋でだんまりの景清(市川團十郎丈)に妻の阿古屋(孝太郎丈)
が呼びかけるも反応なし。しかし、これだけ夫を信じられる妻は幸せだ。。
殺されかけた妻子を救ったのが秩父庄司重忠(愛之助丈)
重忠と景清のやり取りがとても良かった。二人とも声が最高!
愛之助丈はテレビドラマで観るのとまるで違う、歌舞伎役者そのもの。
そして牢破りの荒事でクライマックス。
歌舞伎十八番は短編だけど、わかりやすい。歌舞伎初心者にも向いている。
但し、イヤホンガイドは必須だけど。。
見事な襲名披露だった。