「捨てられない女たち」 ぽんプラザホール

2023年8月27日(日)

13時~  1800円  劇団HallBrothers

作・演出 幸田 真洋

昭和30年代に登場した「団地」
ダイニングキッチン・ステンレスの流し台・水洗トイレなど、
最先端の設備が備わり「ダンチ族」という言葉が生まれるほど、
団地に住むことが一つのステータスであった。
それから半世紀。
庶民の「夢」は老朽化が進み、当時の輝きはない。

真琴と白石の住む団地も高齢化が進み、孤独死の問題も顕在化してきた。
事態を重く見た住民たちは、近隣の大学と提携、
空き店舗にコミュニティカフェを立ち上げ、団地の再生を目指すがー
(公式サイトより)

2012年上演の「ちょうどいいサイズ」のリメイクだということ。
自分の感想を読み返してみると思い出してきた。
この時期もメンバーが新しくなってきたころだったのかな。
そして、今回も初めてのメンバーが4人?いたらしい。
ずっと演劇をやっていくということはきっとかなり難しいのだろうな。
でも、人生の一部分で演劇ができるっていいだろうな。
私は舞台に立ちたいとは思わないけれど、劇団の団結心には感動する。
そしていつもながら幸田さんのご挨拶文は読みやすい。
飾りのない素直な文章に共感を感じる。
ちなみに有料パンフレットの方には、ハラスメントについて述べておられた。

さて、作品の核は白石さん。ベテランのはぎあやさんが演じる。
いちいち言葉にとげがある彼女は地域でカフェをしようとする真琴たちと
対立している。実に憎々し気で意地悪だな~と思わせる。
でも、ことばと裏腹に本当はとてもその人を深く思っているのがわかってくる。
わかりにくいキャラの人もいるけれど、あやさんは役にはまるな~
次回も楽しみしています。 来年?

キャスト
白石  萩原あや
真琴  山中祐里
神谷  唐島経祐
瑠美  綿貫美月
ミヨシ 明田有砂
世志乃 山中海瑠
オカタク 大畑慧光
咲良  本田史佳
五十幡 鳥居アオイ
真理亜 松下ゆき
重盛  佐久間光
轟木  宮﨑実優