ミュージカル「ウェイトレス」 博多座

2021年4月5日(月)

12時半~ 5000円  製作 東宝


美味しいパイを作る、ウェイトレスのジェナ(高畑充希
はダメ夫・アール(渡辺大輔)から逃げきれない。
妊娠したジェナは産婦人科のポマター医師(宮野真守)に心を寄せていく。
ウェイトレス仲間のドーン(宮澤エマ)ベッキー浦嶋りんこ)も
恋愛や介護で悩んでいる。出産が近づくジェナ。。。
はたしてパイ作りコンテストの結果は?

すごく楽しいミュージカルだった!!
内容は結構ヘビーだったけど、ひどい状況も明るく乗り切るジェナたち。
さすがブロードウェイだな、という感じで愛おしかった。
とにかくジェナが可愛くて可愛くて、充希ちゃんをミュージカルで観るのは
初めてだったけど、歌上手い!演技ダイナミック!いいな~~
テレビドラマもいいけど舞台は最高だ~
ポマター医師は無難な配役かな。ドーンやベッキーのキャストも
ぴったりで素晴らしかった! LiliCoも観てみたかったな~
ミュージカル初出演だったらしい。

この作品はオリジナルが映画らしくて、その
製作がエイドリアン・シェリーという女性。
映画公開の直前に40歳で亡くなったらしい。
小さい娘を育てながら映画を作ったという彼女はその生きざまを
映画やのちのミュージカルにも反映させている。
スタッフも女性が多くて、まさしく女性のミュージカルだね、

ほんとにこれを観ている間はコロナのことは完璧に頭からなくなっていた。
早く、もっとたくさんのお客さんが舞台を観れるように、
役者さんが安心して稽古できるように、舞台を務めれるように、
     そうなりますように。。。


キャスト
ジェナ 高畑充希
ポマター医師  宮野真守
ドーン  宮澤エマ
ベッキー LiliCo 浦嶋りんこ(Wキャスト)
アール 渡辺大
オギー おばたのお兄さん
カル  勝矢
ジョー 佐藤正宏

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「The Bridge ~歌の架け橋~」 キャナルシティ劇場

2021年3月19日(金)

13時半~ 9900円  劇団四季

劇団四季の作品の数々を歌と踊りで紡いでいく。
過去の「ソング&ダンス」シリーズと似たような構成で作られているが、
大きく違うのはテーマ別に作品を紹介していること。

第1場 劇団の原点
創立のメンバー10人を猫になぞらえた「ハングリーキャッツ」に始まって、
「ひばり」や「オンディーヌ」の紹介。観たことはないけれど感動の音だ。

第2場 劇場は夢を創りだす「アラジン」や「リトルマーメイド」から。
なつかしい。新作「ロボットインザガーデン」からも。

第3場 子どもたちに夢を届ける
ファミリーミュージカルの数々。すべては観ていないけれど、
日本中の子供たちに届けられた作品だ。

第4場 劇場人として生きる
「アプローズ」「クレイジーフォーユー」など。
演劇人としてのリアルな作品だろう

第5場 平和を祈る
昭和三部作と「ノートルダムの鐘」どれも胸に沁みた作品だ。

第6場 人生を謳う
ディズニーなど大好きな作品ばかり。
「ライオンキング」「エビータ」「アイーダ」「オペラ座の怪人
美女と野獣」「ウィキッド」 必ずまた観る。

第7場 明日をみつめる
「キャッツ」からメモリーコーラスライン」からワン。
未来をみつめる、劇団四季とわたしたち。

歌もダンスもすばらしかった。演出も目をひくものだったし、
6場の衣装はぎょっとするほど派手だった。
ワンでは帽子でなく扇を使っていたのも斬新。

そしてカーテンコールでは「マンマ・ミーア」からダンシングクイーン。
まさか、ここで踊れるとは思わなかったな~

キャストはベテラン飯野おさみさんと青山弥生さんしかわからなかったけど、
若き四季の役者さんたちは十分に未来を感じさせるものだった。

ガンバレ劇団四季

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「世阿彌」 福岡市立中央市民センター

2021年3月17日(水)

19時~ 演劇の映像を観る会

新劇団協議会「世阿彌」(作:山崎正和、演出:末木利文、1987年、113分)

戯曲「世阿彌」は、将軍・足利義満の威光の影として、
見られる側の人間に徹し続け、
そうすることで能を大成させた天才・世阿彌の半生を通し、
自己が自己を獲得していく内面のドラマを見事に定着させた作品。

1963年に発表されたこの戯曲は、同年 俳優座により千田是也主演で初演され、
第9回「新劇」岸田戯曲賞(現:岸田國士戯曲賞)を受賞した。
今回上映する1987年上演版は、国内では初演以来24年ぶりに上演された舞台。
出演は、九代目 松本幸四郎(現:松本白鸚)、三田和代浅利香津代熊谷真実
稲垣昭三、内田稔高木均、北村総一郎、松野健一、坂口芳貞 ほか。
(薙野さんのレジュメより)

比較的新しい上演なので、若き幸四郎さんや三田和代さん、
熊谷真実さんなどがわかる。北村総一郎さんも若い。そして上手いなあ。
映像は少し荒いのだけど、技量がわかるアングルで撮影されている。
世阿彌と聞いて、能を観るのかな?と思ったら違った。
内容は古典であるけれど、現代演劇であり非常にわかりやすい。
このあとは2003年に新国立劇場で上演されている模様。
また若い俳優さんで観てみたい作品だ。

映像を観る会ではその場で観る以外にいろんな演劇の映像作品を教えてもらえます。
奇数月の第3水曜日に開催。

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3月落語茶屋ソネス「道灌」「あなたもすぐに!席亭の筆文字講座」 席亭宅

2021年3月2日(火)

20時半~ 無料(おひねりでタニマチ札ゲット可!)

一、席亭ごあいさつ
  今回はソネスではなく、席亭のお宅からの配信。
  時々FBで拝見するけれど、趣があって、席亭やワタさんのセンスが光る
  インテリアがすごく気になる日本家屋なのだ♪
  緊急事態宣言は解除になったけれど、
  そろりそろりと日常へ向かう今日このごろ。
  撮影はたぶん、ワタさんと加藤加藤祐矢くん。
  いろんな撮影器具を駆使して撮影してました、すごいな~
  
一、古典落語「道灌」めんたい風味
  曾根巣家 月曜 /光安 和幸
  安定のマンデーさん、安定の作品「道灌」の博多バージョン。
  手遊びもできたし、楽しかったな~
  
一、幕間お茶の間歌謡 タケダ2000GT
  座布団に胡坐をかいてのギター。意外に合うわ。
  リクエストにもこたえてくれて数曲歌っていただいた。
  目をつぶって聞くと、本当に1970年代にフラッシュバックする。

一、席亭の筆文字講座 
  そして本日の目玉!筆文字講座!
  あの席亭の文字は全く自己流だそうで、いろんなコツを
  教えてくださるそうだ。
  紙と筆ペンを用意してわくわくと待ってる。
  祐矢くんとGTさんも並んで筆を持つ。
  道灌で出てきた七重八重の句を練習してみる。
  簡単なコツと大事な決まり事。
  墨を切らさず、筆が自然に進むほうに書く。
  縦にまっすぐ並べて書く。
  漢字とひらがなの大きさに違いを持たせる。
  太い線と細い線のメリハリをつけて書く。
  などなど。。。実際に書いてみるけど、なかなかうまくいかないな~
  でも、それなりに満足かな。とても楽しかった♪
  
いろんな楽しい企画をたててくれてありがたい。
ソネスでまた会える日を待ってます♪

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福岡”題名のない”演劇祭 JR九州ホール

2021年2月27(土)

11時~     2000円  
14時半~ 2000円
18時~  1500円(配信)

1プログラムにつき2劇団がそれぞれ中編作品を競演する演劇フェスティバル。
観客が観劇後に作品名を投票し、作品のタイトルを決める観客参画型の演劇祭。
新しい企画だ。おもしろそう!
全部で6劇団が上演するのだけど、夜の観劇は今は避けているので、
2劇団だけはネット配信で観ることにしよう。

福岡の大好きな劇団が多く出ているので、とても楽しみだ。
便宜上、29日のトークセッションで決まったタイトルを記述しておきます。


☆万能グローブ ガラパゴスダイナモ
タイトル「チュバーチュバー」
作・演出:川口大出演:椎木樹人、山崎瑞穂、石井実可子、隠塚詩織
野間銀智、友田宗大、澤栁省吾、古賀駿作、脇野紗衣
オムニバスかと思われる3場面からスタート。
ユーチューバーとかマッチングアプリとか私では
ついていきにくい話題も多かったけれど、やっぱり上手いないぁ~
そしてその3シーンの登場人物が絡みだす。見事なストーリー展開。
1時間弱を十分に使っての作品だった。

☆劇団HallBrothers
タイトル「8割」
作・演出:幸田真洋出演:萩原あや、唐島経祐、山中祐里、宮崎楓スーパーの休憩室を舞台になにげない日常にひそむ、「介護」という
避けて通れない現実。いろいろな受け取り方や対処のしかたを見て、
自分のそれと比較してみる。 すごくリアルだった。 もちろん参考になった。
幸田さん、すごいな。

☆飛ぶ劇場
タイトル「ケケモノの楽園」
作・演出:泊篤志
出演:葉山太司、中川裕可里、脇内圭介、佐藤恵美香、德岡希和

怪しい鳴き声が響く場面から始まる。
これまたリアルに問題ありげなメンバーが
遭難避難所に集まってくる。
1人で3役くらいやってた?登場人物が多いと、ついていくのが大変。
なにげにガラパの作品と似たような感覚に陥っていた。

☆非・売れ線系ビーナス
タイトル「-11℃」
作:田坂哲郎
演出:木村佳南子出演:青野大輔、田坂哲郎、稲田小百合、古賀相恩、にしむらまなみ
内田龍太郎
最近の非・売れとちょっと違うような作品だった。
キャンパー?らしき男性とうーん、妖精風な3人、僧侶らしき男。
最後にもうひとりの男。
あらすじやつながりもつかめず、でも妙に気になる人物たち。
これにタイトルつけるってどうよ。と思ってたら、
トークで田坂さんは「無題」とつける人が多くいてほしいだって。
あはは

☆劇団言魂
タイトル「みるみえる」
作・演出:山口大器出演:関大祐、穂想川実猫瑚、横佐古力彰(以上、劇団言魂)、溝越そら登場人物はほぼ小学生。亡くなった?同級生のスケル。
唯一みえるヒカリは全てを飲み込んで。
同じく死にそうなゴンを引き留めるシゲ。
今読んでいる本が同じような話でぎょっとした。
初めて見た劇団だけど、いい作品、いい役者がそろっていた。

☆FOURTEEN PLUS 14+
タイトル「くず。」
作・演出:中嶋さと出演:中嶋さと、ともなが舞、古澤大輔( 劇団ショーマンシップ)
井手大貴( TWINPLANET福岡 )
登場人物は高校時代の美化委員のメンバーたち。
まだやってこないあぱやんを待ちながら、高校時代の回想をする。
楽しい思い出や思い出したくこともいりみだれ。
言魂と同じく、そこにいない人物がキーパーソン。
見えない分、いろんな想像が膨らんでくる。
14+の作品の中ではシンプルなものだったような感じ。

以上6作品を会場とネットで観て、私もタイトルを投票してみた。
そして、2/28にクロージング・トークセッションが行われ、題名が決定した。
これも配信があったので後日見せてもらった。すごく楽しかった。
何より自分も参加できたということがすごく満足。
私のはひっかかりもしなかったけど(^^;

このような企画はとても盛り上がる。
参加者も言っていたけど、続いていくといいなと思う。

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「プロポーズ」 末永文化センター

2021年2月21日(日)

15時~ 1000円  文化庁 令和2年度文化芸術活動の継続支援事業作品・
790(ななくま)アートシアター

原作:アントン・チェーホフ
脚色・演出:石橋半零 

求婚のため隣家を訪れた青年。
結婚に大賛成の父親が気を利かせて娘と二人きりにするがなかなか本題に入れず
世間話をする内話題はあらぬ方向に逸れて二人は険悪な雰囲気に。
父親まで加わり大喧嘩に発展する。

(FBより)

開演15分前から権藤智子さんによるアイリッシュハープ生演奏と
歌のミニコンサートがあるとのこと。
いい天気だったので自転車で余裕をもって向かった。
・・・・つもりだったのに、またもや道に迷って1時間以上かかってしまった。。
おかげでコンサートの最初を見逃してしまった(汗
でも2曲は聞けたのでよかった~~~
アイリッシュハープって普通のハープの小型版のようで可愛い。
持ち運びには便利だね。いい音色でした♪

そしておなじみの「プロポーズ」
今までいろいろ観てきたけど、FFAC企画創作コンペティション
いろんな劇団がアレンジしたものが面白かったな~
2009年?13年も前だったか。柿食う客の演出が斬新だったな~

さて、ばっちょさんの「プロポーズ」は配役がとてもよくて、
古い内容なのに面白かった、特にナターリャ役の女のコ?
芸人さんみたいに顔も演技もすごくうけた。しかも目鼻立ちくっきりの美人だしね。
イワン役の男の子は芳雄ちゃん風でビジュアルはなかなか良かった。
でも、役とはいえあんなに弱々しい病的な男の子はどうなんだろう。
どうして彼女はあんな男が良かったのかしら?

ナターリャの父を演じたばっちょさん、もちろん、
おはなちゃんをお嫁に出すときはこんな感じなんだろうとういう演技で
心の中で可哀そうだな、と思いながらもリアリティがあってよかったw
今回はおはなちゃんに会えなかった、残念・・

キャスト
ローモフ:小山 椋汰
ナターリャ:平田向日葵
チュブコーフ:石橋半零

アイリッシュハープ演奏、歌 権藤智子

 

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「つかこうへい正伝-1968-1982-」福岡市赤煉瓦文化館

2021年2月17日(水)

19時~ 演劇書を読む会

長谷川康夫

70年代から80年代初めにかけて、「熱海殺人事件」「蒲田行進曲」など
数々の名作を生み出した天才演出家つかこうへい。
だが、その真の姿が伝えられたことはなかった ──。
つかの黄金期に行動を共にした著者が、風間杜夫ら俳優、および関係者を徹底取材。
怒濤の台詞が響き渡る“口立て”稽古、当時の若者の心をわしづかみにした
伝説の舞台、つかの実像を鮮やかに描き出す唯一無二の評伝!
(薙野さんのレジュメより)

今回は、元ピクニック社長の山田修三氏から、つかこうへいの演劇と
その舞台などの福岡への招聘についてのお話を聞いた。
今回の参加者は7人。面識のある方がほとんどだけど、
やはりなんだかうきうきする。
山田さんはかなり前にお会いしていたけれど、会社社長なのに穏やかな人だな~と
思った覚えがある。

つかさんを招致したお話や彼と決別した話などいろいろ聞くにつれ、
激しい気性のつかさんと対比してもやはり柔らかい方だなと思った。
この本はまだ読んでないけれど、ざっと読んでみてすごくおもしろいし、
一番身近にいた長谷川氏の文ということで非常に読んでみたくなった。
ほんとは事前に読んでおかないといけないんだけどね。

つかさんの舞台は彼の直接の演出によるものは映像だけしか見たことがない。
でも、熱海殺人事件蒲田行進曲、飛龍伝などなど超有名な作品をいろんな劇団、
いろんな演出で観て、本当に心に残った。
短い人生を太く生き切った彼のまさしく正伝を聞けたと思う。

生で聞けるお話は本当に興味深い。
薙野さんの人脈の広さをあてにしてこれからもいろんな方のお話を
聞かせていただきたいな。

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