「こどもの一生」甘棠館show劇場

19時〜 1200円 ギャングママMAX
この作品はパルコリコモーションのDVDを偶然に先月、知人より借り、そのあまりのおもしろさに何度も何度も見直したものだ。おまけにその友達がこの作品に関してのパンフレットを手作りしてくれて作品の中のいろんな突っ込みポイントを詳しく解説してくれている。作者やキャストの履歴から作品の上映状況も。おかげで、すっかりはまってしまった作品になったのだが、地元の劇団ギャングママMAXがこれを上演するという。大丈夫だろうか?と思ったのは私だけではないだろう、中島らもを再現できるのか?どきどきしながらの観劇。舞台環境、演出ともほぼパルコのG2演出と変わらない。では役者は?これがまた劣らない!!いやー!感激!!作品もすばらしいけど、役者がよかった!!(*^▽^*)  それぞれの役にぴったりの役者、客演を選んだものだと思う。唯一「山田のおじさん」だけがちょっと違う感じはしたけど、それはそれで違う演出ということで良かったと思う。なぜ、ギャングがこの作品を上演したのかはわからないが、オリジナル作品も大事だが、いい作品を演出しきる!ことも大事だと思った公演だった。内容はある孤島で現代社会のストレスの治療として「MMM療法」なるものを実践しているクリニックとそこへくる患者の話。そのさまざまなストレスがかなーりの割合で誰にでも当てはまるもので、ちくちくと胸を刺す。これがホラーか?と思ったが、とんでもない。SFっぽく空想上の人間が現れ、データ通りの人間となる。そしてとんでもない展開となる。はたしてストレスは解消されたのか?
キャストを並べてみる。

         パルコ     ギャング 
柿沼       中村有志    北江直人 
三友       生瀬勝久    古賀淳也 
藤堂       升毅      川崎和哉 
淳子       西牟田恵    藤裕美  
木崎       入江雅人    光安和幸 
ユミ       芳本美代子   古賀あいら
井出       小沢真珠    一ノ宮亜葵
山田のおじさん  古田新     石原大介 

実のところ、DVDよりおもしろい感じもして生の舞台の醍醐味を再確認した。今度は原作も読んでみなくては。 個人的に、光安さんの「山田のおじさん」を見たかったな〜