「幽霊たち」 ももちパレス 

teru10162011-07-14

18時半〜 7500円 パルコ・プロデュース
原作:ポール・オースター 演出:白井晃  振付:小野寺修二  振り返ってみるとストーリーよりもビジュアルな振付のほうが記憶に残った作品。 つまりダンス的な動きの部分ね。 ストーリーは非常に難解、でも単純だと思うのだが、隠れた意図をつかみかねている。 1947年ニューヨーク。 私立探偵ブルー(佐々木蔵之介)は客ホワイト(奥田瑛二)からの依頼でブラック(奥田2役)の見張りをして報告書を毎日作成する。 恋人オレンジ(市川実日子)は戻ってこないブルーに落胆。 オレンジの位置は何だろう。 何の事件もなく何の変化もない。 自分を見失いそうになったブルーは禁止されていたブラックとの接触を試みた。 そしてブラックとの会話によって得たものは・・   メインはこの3人(4役)だけど、他に先輩探偵のブラウンやレッドマン、グリーン、ゴールドなどなどの役に原金太郎、有川マコト、細見大輔、斉藤悠。 とにかく小野寺修二の振付はダンスの優雅さを十分に魅せてくれた。 ただ上手から下手に歩くだけでも意味のある動き、そして道具(椅子、机他)を動かす。 場転もこれだけ見事だと拍手したくなる。 ハケたっけ?蔵之介さん?? おそらく延々と舞台上にいたような気が・・・  脇4名の素晴らしい動きもブルー、ブラックの輝きを盛り上げる。 市川さんはオレンジだけでなく、バイオレットが妖艶。 これはほれぼれした。 とってもわかりにくかったのにすごく印象に残っている。 そういえば、白井演出ってけっこうそうだ。 血の婚礼、オケピなど。 細見さんはキャラメルボックスの作品ですごく好きになった役者さん。 もう辞めていたんだ。 いろいろあるよね、役者さんも、演出さんも、人間だから。 売れ具合や収入やら立場やらプライベートやら。 ここのとこそういうことをよく見聞きして考えてしまってます、はい。 あ・・脱線(^_^;) またパルコさん、来てください!!パルコ劇場はないけどねw  ほぼ満席、カーテンコールでは一斉のスタンディングオベーション、ちょっと驚き、どういう観劇層なんだろう?