「ハルカナ」 西鉄ホール

teru10162007-08-18

19時〜 grow up企画共通チケット3000円 藍色りすと
PA!ZOO!!とのgrow-up企画にとても張り切っていた太田さん。そんなに期間がなかったはずなのに新作で挑戦。しかも題材が精神の病気に関したもの。自分の周りにも親戚に一人そういう診断を受けているものがいるので、他人事ではなかった。どうしようもない、そうどうしようもないのだ、当事者は。ハルカのように、カナタを愛してるのにどうしようもなく重荷になってしまう。カナタも自分をどうしようもない。医者がいても薬を飲んでも一緒なのだ。辛かった、見ていてとても辛かったのに、井田さん演ずるカナタはぞっとするほど美しかった。ユウトは救いだった。せっかく友達になっても結局は自分ははずれてしまう。ユウトは自分自身だ。最後は自分だけなんだ。最後は・・・
太田さんの苦悩をかなり詰め込んだ作品だと思った。できとかいいとか悪いとかいうより、彼女の達成感が気になった。作風は今までとそんなに変わらないような気がした。初藍色の友達が「とても感動した。また見にきたい」と言ってくれた。お芝居を見る理由は人それぞれだ。私は舞台の上の役者を見たいので見に行く。もちろん、楽しくておもしろいものを見たいのだけど作家や役者のひととなりを見にいきたい。だから自信を持って進めてくれるものはそれだけで価値がある、と思っている。ちょっと、いろんな意見を聞きすぎてナーバスになってしまったけど、自分は自分の好きなものに自信を持っていきたい。