「ライカンスロープ」 ぽんプラザホール

teru10162008-02-03

14時〜 3公演共通チケット4400円 AFRO13
リンクシアターで「Death of a samurai」を観て非常に期待していたのだが、期待通りの素晴らしい舞台だった。話としては割に単純でネタバレも早く、予想通りの結末といった感じだったが、演出の派手さが話しの単調さを補って感動すらを覚える流れであった。人間と狼、もちろん狼にこれだけの知性があれば共存できるわけはない。人間は自分がてっぺんにいなければ気のすまない生き物なのだから。この両者の戦いもさる事ながら、狼少女たちのダンス、歌、演技にはびっくり仰天!すごく楽しい人物(狼?)設定で消えることのできないミチを中心に6匹の狼たちが魅力的に走り回っていた。クラキとランの兄妹も不思議な設定だったが愛情あふれる演技でほほえましい感じだった。ラン役は蒋筱茹(なんて読むんだったっけ(^^;))日本語はそう堪能ではない感じが人狼と重なっていい具合になっていた。この劇団は海外公演も行っていくことを活動の骨子としているのでことばがわからなくても楽しめる演劇を作っていってるとのこと。Death of a samuraiでは英語のセリフも多かったが今回は日本語のみの演出だった。英語で話すとしても中学生レベルの英語なのでなんら問題はなく逆にコメディタッチになって楽しかった。ライカンでももっと英語を入れるとよかったのに。あの狭いぽんプラザホールを隅々まで使って走る、走る!照明や音楽、衣装なども大変凝っていて、やはり当日券4000円だけの価値はあったと思う。地元の若い演劇関係の人々もかなり影響を受けたようでとてもいい企画だったと再度感謝する次第であります。(^^)v