「YOUTHFUL DAYS YOUTHFUL DEAD」 湾岸劇場博多扇貝

teru10162008-11-22

19時〜 共通チケット3000円 あなピグモ捕獲団
2週前のクロサイに続き、扇貝コケラ落しの第2弾。 おもしろかった。 クロサイさんからの依頼で扇貝のコケラ落としに参加されたのではないかと思われる。 それでなきゃせっかく東京に行っているのにわざわざ帰ってくるはずがない。 確かに福岡では見られない一風変わった役者や演出で大変おもしろかった。 ちょっと昔、新撰組があった時代あたり。 天草四郎時貞の末裔を探して風砕は、バイトにイエスキリストの絵を描いて売ったりしている小鉄を見つける。 踏み絵に利用されていることを知りながら割り切っている彼の雇い主こそ時貞の末裔であった。 四郎役の石井亜矢、風砕役の遠藤咲子、乱乱役のますだようこ、電脳役の若林史子、ハリ役福崎望、ニコ役神崎友里・・・女優がすごく魅力的だった。 個性的でそれぞれの役どころにぴったりマッチしていた。 福岡でいろんなタイプの女優を見てきたが、「ますだようこ」のような役者は初めてだった。 めちゃおもしろい。 ネタで笑うのでなく、セリフのテンポとかけあいの妙で笑えるのはとても心地良かった。 しかし、終わったあとにどうにも残るものがない。 これはひとえに時代背景を良く理解していない(キリシタン弾圧など) お金をかけて女郎宿に入り込んでまで四郎の末裔を探そうとしている気持ちが理解できないためだろう。 その四郎、生活のためにキリストの絵を描いて踏み絵のために売ったりしているのは現実的で笑えるのだが。 役者のレベルは総じて高かったと思う。 ポストトークでは前回に続き、クロサイの川原氏とあなピグモの福永氏、ゲストに西鉄ホールの中村絵里子さん、あと客演の江崎氏と司会に遠藤嬢。 何を聞きたいかというアンケートを読んでないというぶっつけ本番の司会も司会だが、福永氏のものいいはどうもほんとにここでやりたかったのかな? という印象を受ける(気のせいかもしれないのだが) これって地元から出ていかれたもののひがみなんだろうか? きっと東京での観客層と比べてため息をついているのでは、と思うとなんだか意気消沈する。 でもそんなあからさまなことをトークでは言えないから、あたりさわりのない言葉を選んでいる?  あー誰かこの妄想を打ち消してください。 とにかく早くここ扇貝が軌道に乗り多くの劇団が使うようになってくれるといいなと思い、劇場をあとにした。