「アントンクルーの三人姉妹」 ぽんプラザホール

teru10162008-12-13

19時半〜 ペア3500円 劇団アントンクルー
原作も読んで、準備万端!!! さて・・・ と臨んだ舞台は「モスクワ」を「福岡」に替えた、日本芝居。 ユニークな発想で福岡の地名をあちこちに入れたり、がめ煮だ、明太子だ、山笠だ、とネタで笑える要素が満載。 そもそも原作だと夫婦が全てうまくいってなくて、おもしろいというよりやりきれない感じがしたものだが、瀬越と雪子の不倫(様なもの)にしたって音楽や振り付けが笑えて笑えて、うまいな〜と思った。 岩井さんの翻案とあるが、あらすじはほぼ原作通りでありながら、ここまでジャパンテイストにしあげたのは面白い。 原作はこんな人いるのかしら?と思う軍人もいたのだが、実際に演じているのをみたら、あーいるいる!!w  三人姉妹、幸子、雪子、妙子は父がなくなって1年たち、生きる目標が「福岡へ行く」ことになっている。 今を生活を少しでも帰られるのが福岡だと。 仕事に疲れ、結婚生活に疲れ、現実と夢の違いに疲れ。 兄嫁だけはわが道を突き進み充実(?)してるかのよう。 そんな女たちの中で兄や軍医や男爵、大尉、中尉、少尉。。。らは人生の波に乗りながらグチはこぼすものの、あまりあの家にいる意味を持たない。 時間は2時間強、もう少し、登場人物を減らしても良かったような気がするが、安永さんのこだわりがあったのだろう、とは友人の弁。 少尉2人の大道芸はちょっとした彩りとしておもしろかった。 メインキャストは非常に個性的で良かった、特に姉妹の三人はそれぞれの思いを十分に発揮した舞台だったと思う。 年に1〜2度しか舞台を観ない友人が軽いものより、こういう舞台がいいね、と言ったのが印象的だった。 おもしろかったけれど、アントンクルーは登場人物が少ない舞台のほうがじっくり観れていいような気がする。 今までの作品の中ではディーラーズチョイスが最高だった(^^)