「熊 結婚申し込み」 福岡女学院大学学生ホール

teru10162009-05-15

19時半〜 1000円 劇団アントンクルー
三人姉妹から久々のアントンクルー、やっぱり好きだな〜ここ。 すごくプロっぽいのに堅気の人ってのが応援したくなる。 それを裏付けるかのように、週末だけ2週に渡って公演実施。 既存戯曲をやるならここかばぁくう。 ばぁくうは平日も通して公演を打つ。 見る側にとっては自分の都合のいいときに行けばいいので助かるのだが、やるほうはそうもいかない。 仕事を持っている人は休みながらやるわけだ。 これは大変だろうなと思う。 演劇をやる人にとってはこれからも非情な課題となりそうだ。 さて、久々の福岡女学院、うちからは近いんだけど、よそから来る人は結構アクセスが大変かもしれない。 まあ、学校ってどこもそうだけどね。 構内に車で入れるので、駐車場の心配がいらないのが助かる。 結婚申し込みのほうはダブルキャストで。 私はナターリャ:峰尾かおり、イワン:栃原純司、で観た。 父親役には落語家の勘タンさん。 初めてこの作品を見て、すごくおもしろいとは言えないけど、やり方によってはおもしろくなるな、と感じた。 そもそもチェーホフの作品は時代がかっていて、初めてみたばぁくうのワーニャおじさんでは感想を実に言いにくかった。 当時の人の気持ちを再現なんて結構厳しいのではないのかしら。 しかも他国だし。 日常なんだけど、やっぱり日本と違うということには結構ひっかかっていた。 その後、いろんな劇団でチェーホフは見てきたが、良くも悪くも話題にあがりやすい作品が多くてやっぱりチェーホフなんだな、と実感。 なかなかおもしろかった。 特にご贔屓の栃原イワンはそれはそれは格好よくて、惚れ惚れした。 勘タンさんもさすが落語家だけあって、声がすばらしい。 峰尾さんも天然っぽいナターリャをおもしろおかしく演じていた。 あとあまり実用的でなさそうな芸術的な椅子も気にいった。 あれ欲しいな〜・・ 熊のほうは若き未亡人に陶野仁美、取立て人に岩井眞寛。使用人ルカーにしーば龍一。 こちらも台詞のやりとりがおもしろくて、けっこう笑えた舞台だった。 この未亡人のような台詞を口にしてみたいなーという変な思いが残った(^^;; つまり、浮気して死んだ夫に操をたてて喪に服す、という復讐(笑)たまには古典もいいね。