「戯人読演」 アトリエ戯座

teru10162009-01-31

19時〜 2000円 演戯集団ばぁくう
今回は読演(朗読ですね)「作家たちが書いたものを俳優が演じながら読む」いつもステキな本を上演してくれるばぁくうなので、今回の読演もいいものを選んでいる。 佐藤さんなんかひとつに絞れなくて日替わりで読むというのだから。 他のも聞きたかったな〜 前半は四人。 坪内晋司「ランチ」サマセット・モーム  ウィットに富んだくすりと笑える話でまたそれを飄々と読む坪内さんにぴったり! 「お昼は一皿しか頂きませんのよ」という女性の声色がおもしろくて。 青木あつこ「雨の中の噴水」三島由紀夫 三島ワールド、現代なのにどっか違う世界。 「あきお」と「まさこ」の妙な別れの一シーン。 何度か「不如意」ということばが出てきた。 雰囲気はわかるけど、普段使わないから外国語みたい。 清水一彰「桃子」江國香織  江國氏も独特の世界感があるような。 そもそも作家って一人狼だからあたりまえなんだろうけど。 白い鳥と青い花は何を象徴しているのだろう。 桜庭一樹の「私の男」にちょっと雰囲気が似ていた。 中野弘子「転生」志賀直哉 普通の夫婦像を表現しているあたりが苦笑物。 ほんとに夫婦ってお互いよく我慢してるわ、いや冗談でなく。 しかし、これだけ虐げられている妻が再び転生して夫と一緒になろうとは・・・・・・・・ありえない(大笑) ラストに死んだ配偶者の骨を食べるって話を思い出した、怖っ(^^; 佐藤順一「大将首」山本周五郎 山本周五郎は読んだことがないのだけど、この話だけを聞くとさっきの「転生」と相反するような・・・ 山内一豊の妻???賢者の贈り物???芝浜??  理想ではあるが無理w でも、全ての読演が素晴らしかった。 時間があっという間だった。 ほんとにハイレベルなものに触れるのは最高だ。 紹介された本をまた読んでみたくなった。 とりあえず読みやすいところで江國香織を読もう。