「風のサラリーマン」 エルガーラホール

teru10162009-03-25

19時〜 5000円 柄本明一人芝居
平日公演、ちょうど休日。 これは行くしかないということで問い合わせしたら当日券ありということ。 柄本明は1月にスズナリで「秘密の花園」作唐十郎 に出演していたのを見て、端役だし、のったりしている方だけど、すごい役者さんだと思った。 これは奥さんの角替和枝の演出。 その後、「秘密の花園」@本多劇場こけら落し版をDVDで見て、主役を演じる若き柄本さんを見て、そのかっこよさに惚れてしまった。 こちらは演出小林勝也。 さて「風のサラリーマン」は別役実新作。 別役作品はあちこちで見てきたけど、不条理劇の代表と言われてるがそもそもリアルと非リアルの区別が演劇においてどこで線引きされるのかが私にはわからない。 ミュージカルからアングラまで見てきたけど、結局全ては私にとって区別のできない「演劇」なのだ。 だからなんだと言われると困るけど、おもしろいと思えればなんでもOKなのは自分の満足指数だけの問題。客観的にお芝居の批評ができないのは情けないけど、これ以上のことはできそうにない。 で、この作品はまあおもしろかった、という感想。 電柱が立ってる舞台。水虫防止靴底敷きを売るセールスマンの話し。 現実からの逃避願望をいろいろ表現している。 そういう気持ちを見透 かすような巨大目玉。これには驚き。こまごまとした演出はおもしろかったけど、これ!というポイントがなかったような気がする。 彼も終演後に「時間をかえしてください、って言わないでね」と言ってたとこを見るとあまり評価されないのは覚悟なのかな?  一人芝居ですっごくおもしろい!ってものにまだ出あったことがない、風間杜夫白石加代子の一人芝居を早く体験してみたい。