熊谷さんが亡くなられた

演劇を見始めて、いろんな方と知り合いになった。 中には普通だったら手の届かないようなところにいる方などとも。 熊谷対世志(つよし)さんは韓国の李萬喜(イ・マニ)作「豚とオートバイ」リーディング福岡公演を手伝ったときに作品の翻訳をされた方ということで知りあった。 それからたぶん会ったのは数回だけなのだが、mixiの友達となり、その独特な感性や難解な日記で周りの人との軋轢もおもしろくて、恐れ多くも付き合いを続けさせてもらった。 最近は東京へ観劇に行ったときはいつも韓国料理で一緒に飲んでいただいていたし、話しは難しいのだけど、実にわかりやすい人で素直なんだな〜と苦笑することも多々。 最期に会ったのは去年末にd'Theater公演「豚とオートバイ」を東京に観にいったとき。 演出補?をしていたのかな。 小松杏里さんと一緒にこの作品を成功させようと頑張っておられた。 中打ち上げで料理をするとかで博多から食材を買ってきて、とメールがあり、(それも数日前に)大慌てで買出しに行ったことを思い出す。 作品的にはちょっと不満が残るようではあったけど。 公演って関わると大変だけど、いきいきとした充実感は得られるものだ。 いつも体調不良を訴えられていたが、歩くのはものすごく早いし、元気な声だし、心配すらしたことなかったのだが、自宅で急に亡くなられたらしい。 仕事がない時期だったし、そのために発見も遅れたのだろう。 6/4に発見され、メールがたくさん飛んできた。 驚きのあまりちょっと歩行困難になったのにはびっくり。 どんな有名人の死よりショックだった。 熊谷さんは福岡も好きだった(はず) 奇しくも熊谷さんが最期に見た舞台は福岡の劇団ぎゃ。の東京公演。 いつか一緒に黒色奇譚カナリアを観に行きたかったなあ。 かしこい観客にならなきゃといつも言われてるようで頑張るのだけど、やっぱり私はぬるい観客のままみたい。 ごめんなさい。 東京、福岡で彼を偲ぶ集まりが開かれる。 クマさん、酒の肴にするからね・・・