「青い体温」ぽんプラザホール

teru10162009-06-23

19時〜 1800円  劇団Hole Brothers
1年ぶりの本公演。(その間のタートルネックで今回も出演の高橋明子さんが主演していた。) 6/20と6/23に観劇。 非常に共感を持てたお芝居だった。 しかし、この題のとっつきにくいことか。 HoleBrothersでなければ観なかったかも。 第一、全く想像がつかない。 「青い体液」或いは「青い血液」ならなんとなくわかるような感じだけど、色と体温の結びつきがわかんね〜〜 誰かがブルーカラーのこと?と言ってたけど、それならなんとなくわかる。 とかくコンプレックスに関してのお芝居が多いホールだと思っているので、仕事でホワイトカラーにあこがれるブルーカラーの人々に焦点をあてた芝居ということなら。 今ではバイトとか派遣社員とかに代表されているのかな。 同じ作業着を着ていても、正社員とそうでない人がいるってのは私だって実感しているのでよくわかる。 ただ男性がそういう立場になればやっぱり尋常ならざる心境になるのかも。。。 藤原充は大学を出たもののやりたいことが特定できず10年近くもフリーやバイトやでつないできた。 結局派遣の立場でやってきたのは田舎の工場のライン。 派遣会社の担当にもバカにされている気がして、オレハナニヲヤッテキタンダロウ? 会社や仲間にもなじめず、地元の盛り上げのための野外ライブ企画にも興味を示さない。 出入りの保険のおばちゃん(元はレディースの頭らしい)からも疎まれ、社員からも嫌われ(たぶん)気の毒なことこのうえない。 だのに!!みんなから(特に藤原から)バカにされているゆうこりんこと山内優子は藤原を、嫌われるようなことでも平気で言える、といってうらやましがる。 自分は人の顔色を伺ってしまうからと・・・・・わかるっ!!!! 私もずっとそうだった。 子どものころは先生や親の顔色ばかり伺って、優等生ることに満足していた。 少しずつ鬱憤が溜まってきていたのを自覚してなかったといえば嘘になるかも。 脱線したけど、ラストは平凡な現状に少しだけ満足の藤原がいた。 「ここが世界の中心なんです。」BY 長門ちゃん。 優子に限らず、藤原や他の登場人物に自分を重ねた人は多かったのではないだろうか。 社会派だろうがそうでなかろうが、ノンポリの私には感覚で好き嫌いを判断するしかない。 Hole Brothersは作家、演出家、役者のほとんどが非常に好みである。 そりゃ作品によってはもう少しかな、というものもあったけど、今回はかなりの度合いでお気に入りの一品となった。 派遣社員やそれをとりまく環境に関しては、取材不足なのかもしれない。 私は全く知らないので信じてしまったが。 今回の公演は5日間という長いスパンだったし、集中力を長く維持させなければならないので大変だったとは思うが、ほとんど連日でチケットSOLD OUTとなって十分な手ごたえは得られたと思う。 これからもますます磨きをかけて私たちを楽しませてくださいv(^∀^*)Hole Brothers