翼をくださいっ!外伝「幻の翼 震電」 福岡市美術館

teru10162009-08-12

19時〜 2500円  ギンギラ太陽’s
震電は再演、何か合同企画作品の中のひとつだったような記憶がある。 そのときは変な形の戦闘機だな〜くらいしか感想がなかったのだが、今回、震電プロジェクトなるものがあるということを初めて知り、ただの演劇ではない多くの人々の気持ちの入った公演なんだと思った。 中ハシ克シゲ氏が実物大の震電を再現するアートプロジェクトなのだが、ゼロ戦などにあまりいい印象を持たない私はちょっと不思議な感じがした。 実際は活躍の場がなかった震電が、従来の戦闘機と違って、国を守り操縦者も守るというそれまでの特攻隊に見られるような、国優先の政策と違うことをいったいどこが打ち出したのかがよくわからなかった。 自分の勉強不足だと思うけれど、プロジェクトの目的も最初はよくわからなかった。 しかし、制作展示のちバーニング(焼却)という手順を見ると、当時の歴史を風化させない、悲しい歴史を繰り返させない。 そういう静かな訴えなんだろうかと思う。 反戦は大声を出すだけが全てではないと。 書や絵、写真、そしてこういう一環したプロジェクトによって表現することもできるんだなと。 公演は「翼をください」の主役YS-11スカイマークも登場し、笑いあり涙ありの終戦の年を演じきった。 美術館に展示されている震電は時間ぎりぎりに行ったので見れなかったし、最後の解体(焼却ではなかった)の日も行けなかったけど、いろんな人の話を聞けて良かった。 8月はこういう公演が多いけれど、避けて通ってはいけないんだね。 でも・・・次は軽いお芝居も見たいな、ギンギラさん(^^)