「狭き門より入れ」 サンパレスホテル&ホール

teru10162009-09-17

19時〜 7500円  PARCO PRSENTS
最初に・・・なぜ「サンパレスホテル&ホール」なんだろう? ホテルとホールは別物だと思うけど。。。変なの。佐々木蔵之介目当てに迷うことなく購入。 たった1日、1公演のみなので迷う暇がない。 それでも8列目はそこまで前方ではなくひやひや。 だってサンパレスの後ろのほうなんて絶対見られたもんじゃないからね〜 舞台を観て、ますますその感を強くした。 大きな舞台を四角くくりぬいたようなコンビニのセット。 この大きさって西鉄ホールクラス? 後ろの人、見えるかしらと余計な心配。 双眼鏡で見たら、細かい様子がさらによく見える。 壁に「当店では値引き販売はしません」とかw、商品の宣伝ポスターとか。 食べ物はほとんど本物のようだ。 東京から戻ってきたアマノ(佐々木蔵之介)は弟ユウジ(有川マコト)が病気の父のあとを継いでいるコンビニに顔を出す。 不義理をなじりながらもうれしさを隠せない弟。 店内には父の時代からの常連(?)らしき客、ウオズミ(中尾明慶)とトキエダ(浅野和之)がいて、アマノにちょっかいをだす。 留守番を頼まれたアマノに居直り強盗のような真似を始めたウオズミ。 彼がレジに鍵を挿したとたんにコンビニ内の風景が一転。 不気味なゆれ(照明を使ってる?)点滅する光。 外を見るとそこには何もなく真っ暗。 いきなり店内に表れたハカリ(市川亀治郎)とキシ(手塚とおる)は鍵がないと探しまわる。 アマノは死んだはずの旧友ハカリを目にして驚く。 「世界の更新」が近いこと、全員が更新されるわけではないこと、その切り替え場所のひとつがこのコンビニであること、父は更新の予定を知っていて弟にその後見を任せるつもりだったこと。 あらゆることをハカリやキシに知らされて、アマノは迷い、苦しみ、決断する・・・・・・ どこかで聞いたような2つの時間軸を平行する世界、バックトゥザフューチャーとかタイムマシンブルースとかを思い出した。 斬新なアイデアではないけど、それをコンビニを舞台にしたことや、タイムリーな新型インフルエンザ(?)のようなパンデミック物。 前川さんの若い感性が光っている(頭も光っている、相変わらずw)ほんとにおもしろかった。 もちろん、蔵之介さんの演技の迫力が一番良かったけど、他の役者さん、特に演劇ぶっくでいつも見てみたような気分になってきた手塚さんと有川さん、こんなすごい役者さんだったのね!という感じ。 亀治郎さんも浅野さんも芝居巧者なのが見てとれる。 亀治郎さんは現代劇にすごく馴染んでいて最近の歌舞伎界のテリトリーの広さに驚く。 しかし・・・会場はほとんどが女性なのにも驚く。 地球ゴージャスとかは結構男性客も多いと聞くけど、蔵之介さんは男性には人気ない?  でも地元の演劇人にも見てもらってもっと「魅せかた」を学んでほしいと思った。