「ギムナジウム」 大博多ホール

teru10162009-10-17

19時〜 2000円  劇団0相
すごい内容だった。 演劇としては普通なんだろうか? みんな平然と見たり演じたりしてるのが驚き。 小説の世界ではありな内容だったけど、全く私の想像を超えていた。 みめと町では特殊なならわしがあるのだけど、それが徐々に明らかになっていく。 最初は何がなんだかわからなかったんだけど、まさかね。。。とか思ってたらそのまさか・・・ 町全体で昔の元服みたいに、思春期の男女に儀式としての筆おろし(あ?これは男子だけのことばだっけ?)をさせる。 どっひゃ〜!! おこもりとかへこ親とか・・・神事にかけたようなことばが?? 淫猥な響きを持って・・・うっわ〜〜〜しかし、全編熊本弁を使ったり、町おこしの一環としてか、スカッシュの選手の育成など、明るい雰囲気が前面に出ていて、そのギャップが返って不気味。 地元の者は全くその風習を疑ってないというか、しょうがないと思ってるのか。 それに対して、よそから入ってきたもののとまどいや拒絶、それらはよくわかる! しかも、それだけでなくて、よそからきた嫁は夫以外の家族とも交わることを強制されるというのも、うっわ〜〜  なぜそういう慣わしがあるのかということも劇中で語っていたはずなんだけど、よく覚えていない。 厄落としに外の男と交わるといい、って本当?(のはずがない) この作品は再演らしいけど、全面改訂らしい。 初演はどういう内容だったのだろう? あきらめともなんともつかないアゲハのセリフ「みめとんもんはこぎゃんしてきたとだけん!」(不確実) 長崎にも近い熊本弁が妙にせつない響きを放つ。 アゲハ役の松岡優子さんは実に魅力的。 廃村オタ(こんな人いるのかなw)つぐみ役の野瀬さん、オタっぽくてよかったけど、もっと驚いてもいいんじゃない? 私の一押しはアゲハの旦那役の高松さん。 最近見ない肉食系男子だった。 みみずくの映像を使ったり、鳴き声を出演者が口ずさんだり。 きららの演出とちょっと似ている感じだった。 まあ同じ熊本だから影響しあうのだろうな。 今回はちょっと油断してやられたけど、次回はどっしり覚悟して観ます、河野作品(^―^)