「肝高の阿麻和利」 福岡市民会館

teru10162010-01-10

13時〜 5000円  主催 肝高の阿麻和利福岡公演実行委員会
沖縄の現代版組踊、既に10年も続いているらしい。 演出の平田大一さんは以前、公演を観たことはあったのだけど、今回は中高生のみの出演らしい。 しかも、チケット5000円。 ちょっと躊躇したのだが、思い切って前日予約。 良かった!観て! 感動した。 中高生のみの舞台ということであまり期待せずに行ったけど、 沖縄パワーがすごい、レベルと意識が高い〜〜歌と踊り、そして演技もすばらしい!!!  観た友達はみんな大絶賛だ。 初日に見てすごく感動して次の日も見ようとした友達がいたけど完売だったらしい。 初日もあの広い市民会館がぎっしりで、舞台人冥利につきるだろうな〜  もちろん、出演者が多いからその家族、親戚一同が集まるのだろうけど。 一般客もかなり入っていたはずだ。 話は現代から、2人の子供がお城に忍び込んで、タイムスリップ(?)後に歴史上の「阿麻和利」の本当の姿を見て行く。 反逆者として伝えられてきた「阿麻和利」は勝連の浜で悪政に苦しむ民のためにたちあがる。 勝連の主となるが、琉球王朝の抗争にまきこまれ、政略結婚をするも刺客にだまされ悲劇の最期を遂げる。 去年あたりからあちこちの地域発信の舞台(小倉、唐津福岡市南区など)を観ているけど、 だいたい初参加の素人も結構出ていて、(セミ?)プロ役者が少々で、演劇としてのレベルよりはみんなでつくりあげるという勢いが大事。 それはそれで、地域の熱さが伝わってきて 感動するものが多いのだ。 でも、この作品は演劇ショーとしても完璧だった。  平田さんの指導がすばらしいんだと思った。  また土地柄というか地元意識が強く伝統的なもの(琉球舞踊やエイサーなど)がたぶん小さいときから身についているような感じで、無理がなく実に自然だった。 キムタカバンドも伝統楽器にあわせて現代楽器を駆使し、伝統を守りつつも若さがほとばしるような演奏や歌を聞かせてくれた。 また役者チームの数名の上手なこと! これだけ役者を絞ったのは正解だっただろう。 多くをアンサンブルとして配置し、若干名で濃く演技する。 脚本については、沖縄の正史としての「阿麻和利」に現代版組踊の新しさとスピードがプラスされたというところか。 難しい地方用語はあったものの、非常にわかりやすく誰にでも受け入れられる内容で、「阿麻和利」はかなり美化されていたが、ヒーロー的な存在で○。 平田大一さんは最初に挨拶されて、あとは全部子どもたちだけにまかせて、 最後の挨拶も「阿麻和利」役の子が立派に務めたのにまた感動。 もともと出演総数120人だったのを70人に絞って福岡へきたらしい。 また来てくれたら多くに声をかけて誘っていくことにしよう。 福岡公演実行委員会のみなさんに感謝☆