「平田オリザの仕事1 現代口語演劇のために」福岡市立中央市民センター

teru10162014-02-19

19時〜 演劇書を読む会

2004年の「演劇の言葉」以来の平田オリザ青年団の新人WSで使用するものらしくて、非常に具体性があってわかりやすい。
演劇の定義と雑記(読み物)の2本立て。読み物としては私には雑記のほうが面白かった。
青年団のお芝居は1本しか観たことないけれど、その印象がなんとも淡泊なものだった記憶がある。
目立つ役者さんもいないし、すごい展開ってのもなかったけど、妙にアカデミックでかっこよかったなと。
舞台が大学だったからかもしれないけど。
平田オリザさんは映像とかで見るとよくしゃべってニコニコとした穏和なおじさんというイメージだけど、
現代口語演劇の基礎を作ったすごい人なのだ。熱さとは程遠い、クールで冷静、かつ正確な演劇人。
本書でも淡々と筆を進めてあったけど、最後あたりの女子高生とのWSではちょっと調子を狂わされたようで人間的な面にほっとした。
彼の弟子から多くが演劇の賞を受賞しているので、スポーツで言えば名コーチといったところか。
もう一度、青年団の舞台を観てみたい。

次回は4月第3水曜日開催、課題書は「演劇最強論」徳永京子、藤原ちから共著