「コーラスライン」 福岡シティ劇場

18時半〜 8000円  劇団四季

数日前に、新聞やTVで、劇団四季が福岡シティ劇場より撤退の報を聞き、呆然となっての観劇だった。 3回観る予定が都合で、今回1回のみとなり、それがシティ劇場での最後になってしまった・・ 映画のコーラスラインが大好きな私は、この作品の中のナンバーが大好きだ。 浅利さんの絶妙な日本語訳を聞きながらやっぱり日本人は日本語がいいよ、とうるうるしながら観劇にひたった。 舞台のコーラスライン、いわゆるプリンシパルの後ろで踊り歌うアンサンブルの数名のオーディション風景。 彼らの人生の縮図をダンスと歌で見せる最高のドキュメンタリーだ。 去年は舞台の16年ぶりの再演(2006年)のメイキング映画「コーラスラインにかける夢」も作られた。 コニー役で唯一の日本人の高良結香が役を勝ち取った瞬間はヤッターと心の中で叫んだものだ。 四季のコーラスラインは何度か観たけど、今回が一番良かった。 役者のレベルがかなり高くなっているのかも? 残念だったのはキャシー。 映画のアリソン・リードは恐ろしく歌もダンスも上手かったので、坂田キャシーのソロはちょっと気の毒かな。 これだけ踊れる人でも歌もいける人はそうそういないだろう。 深水ザックは重厚だったし、道口ボビーは感動的なシンガーだった。 熊本ディアナは一体化していた。 他のキャストもみんなみんな良かった。 特に若い役者さんがとても良かった。 四季の将来を明るく思った。 涙でカーテンコールが見えなかった。 これで最後かと思うと悲しかった。 空席の目立つ客席が申し訳なかった。 ありがとう 少なくとも私には観劇へのきっかけを作ってくれた劇団四季に感謝こそすれ、福岡撤退をうらむ気持ちはない。 もっと地元の観劇体質が上がることを祈念し、シティ劇場を後にした。