「演出家の仕事」演劇書を読む会

teru10162010-10-20

19時〜 赤煉瓦文化館
栗山民也著、彼の演出した舞台を観たのはたぶんまどかぴあであったリンクシアター「ロマンス」の映像だけのような気がする。 そのときは井上作品を観る!というのが主題になっていて演出のことまで考えが及ばなかったのが事実(^^;) 本はとても読みやすく、題のとおり、演出家の仕事はどういうものかという、彼のやり方や彼の歴史など。 一般論ではないところが押し付けがましくなくて好感が持てた。 海外の観客の観る力や態度というものには言及していたが、日本では無理かも。 いやそういえばケラリーノサンドロヴィッチの作品であまりの酷さに観客がどんどん出ていったという芝居があったらしいが。 ただそれは彼自身が意図していたからちょっと違うか・・ 薙野さんは平田オリザ氏が観客の視線を一番考えて演出するのと比べて栗山氏は演出したいものを演出する。 と言われてたが、確かに「演りたいもの=観たいもの」とは限らないだろうから、そこのところの折り合いが演出家の悩みどころなのかもしれない。 演出するって大変だろうな・・・ 育児と同じ? 自分のことなら自分でなんとかできるけど、相手にその気にさせるのは難しいもの、夫婦でも同じだけど。 演劇は観ないという詩人の方が参加されていて、おもしろいたとえを色々話されていた。 役者さん数名も体験談等話されておもしろかった。 今回は6名。 いつも聞くばかりだけど、楽しい。 実になってるかどうかは別として。 次回はブレヒトの「母アンナの子連れ従軍記」12月第三週の水曜日。 同場所にて。