「素敵じゃないか」 枝光本町商店街アイアンシアター

teru10162011-02-05

19時〜 1500円 RAWWORKS.NDR
F'sカンパニーのメンバーのユニット。 作・演出たじま裕一。 役者さん二人は初見。 ちらしの簡単な説明に期待感が高まる。 二人芝居で二組のカップルを演じるのか。。。 最初に出てきたカップル末虎(川内清通)と留美(篠崎雅)。 不妊治療を始めて7年目らしい。 つまり6×12回の落胆をくりかえしていたわけだ。 「あのさあ、トラやん」から始まる一連の会話が何度も繰り返されたことだろう。 会話の内容からして、人工授精のうちの体外受精にトライしていたと思われる。 卵子精子も精鋭。 なんとなく落ち込みの会話のあと暗転。 若い(と思われる)亮太(篠崎)&カオリ(川内)のカップルの会話へ。 ぶっとんでるバンドパフォーマー?亮太と若いけどしっかりしてるカオリ。 カオリは妊娠してしまった。 渋る亮太をねじふせて結婚へ。 でも、亮太は遊びへの欲求を捨てきれず、カオリは大きなおなかをかかえて悩む毎日。 男女逆の役ということもあったけど、とにかく全てぶっとんでいて深刻なんだけど、おもしろいおもしろい♪ 季節をめぐって二組のカップルは悩む、留まる、進む。 ラストシーン、産婦人科らしき待合室で留美とカオリ。 ここでやっと末虎とカオリを男優がやったのかがわかった。 留美とカオリの会話。 若きできちゃった婚のカオリと歳いった留美不妊。 お互いに気をつかいつつ、自分を思いやる。 すごいというほかないエンディングだった。 すっごい、ほんと。 演劇としてすごく興味深く感動したのだけど、私の場合はまた自分に重なる部分が多くて思いいれが半端なかった。 不妊治療の経験者である私は幸運にも子どもに恵まれたのだけど、そこに至るまでの心痛はほんとうに留美と重なっていた。 どこで終わりにするのだろう? こんなに辛い経験はしなくてすむならしたくないよ。 今現在不妊で悩んでいるカップルは相当いると聞く。 彼等へのバイブルとなるだろうか? この作品は。 また独身者はこの芝居をどういう観点から見るのだろうか? いろいろ考えながらアイアンシアターをあとにした。 台本が販売されていたので、購入してむさぼり読んだ。 私の出身の長崎弁の芝居だったのも入り込む一因だったと思う。 ちなみにJRトラブルで急遽友人の車に便乗。 もつべきものは友達です(^―^)はい。 また素敵な舞台で会えますように・・・・ RAWWORKS.NDR LOVE