「ダンシングチャップリン」 映画 

teru10162011-04-27

1000円  
レディースデイ、2009年の作品。 周防監督の奥様への愛情がひしひしと感じられた作品、女優として、バレリーナとしての草刈民代さんを永遠に綺麗なまま映像に残しておきたいってのは映画監督ならでは希望なんだろうな。 普通の人にはわからない感覚かもしれないけど、たとえば一般人でも若いときのヌード写真を撮っておくという感覚も似たものがあるのではと。。。あ、飛んでしまったw 周防監督の作品は「Shall we ダンス?」と「それでもボクはやってない」だけしかみてないけど、やるせない、せつない感じがいつも残る。 今回もチャップリンが題材なのに、なぜかもの悲しい感じで、笑える部分が少なかった。 といってもチャップリンの映画みてませんが(^_^;) あはは。。 いかん、観ないと。 ダンシングチャップリンはフランスのプティ(振付師)がルイジ・ボニーノ(ダンサー)のために1991年に作ったバレエだけど、彼が還暦になった今映像に残しておくべきだという思いと前記の草刈民代への思いが周防監督を激しく揺さぶったのだろう。 映画は2部構成。 映画化までのアプローチ部分と本題のバレエシーン。 映画「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」と似ている生々しいドキュメンタリーである。 監督とプティ、ボニーノ、草刈他出演者の試行錯誤のやりとりが非常に面白かった。 バレエシーンもあまりクラシックバレエを観たことがないからかため息をつくほどの綺麗なバレエシーンにうっとりした。 バレエの部分は全13話を続けて上演だったけど、メドレーチャップリンな感じで、少しチャップリンの世界がわかった気がする。 たぶんチャップリンフリークの人には物足りなかったのかもしれないけど。 好きだったのは”空中のバリエーション”ほんとに飛んでるように浮かんでいて驚いた。 1幕目でこの黒子となる男性ダンサーが結局うまくリフトできずに交替した部分も見ていたので、可哀そうという思いと、やはり完璧でなければという思いが交錯した。 それから”外套”、”キッド”、”街の灯”もすごく良かった。 他の演目も楽しく観れた。 バレエ入門にはなるかな。 草刈民代とルイジは素晴らしかった。 まじで惚れた。 恐れ多いけど目標となる二人だった。