「吉林食堂〜おはぎの美味しい中華料理店」西鉄ホール 

teru10162011-04-28

19時〜 共通チケット  NPO法人劇団道化
初道化、今日1日1回公演のみ。 再演らしいけど、全力投球だな〜  かっこいい芝居ではないけれど、生活感がすごくよく表れていて私は好みだった。 観客も子供から年配の方までさまざま。 芝居の場所も地元の西新だった、博多弁ばりばり。  中国残留孤児とその子の話。 ヒロシ(長島宏)は親とともに渡った中国ではぐれて中国人に育てられた。 帰国したヒロシは息子シンイチ(篠原弘一)と娘のジュンコ(奥山美幸)と一緒に餃子屋を開く。 偶然妹のサトコ(川口佐代子)を見つけたヒロシは母のマサ(緒方裕子)に言えずにいる。 マサはサトコを日本軍の命令で中国におきざりにして自分が殺してしまったと思い込んでいた。。。。。 なぜヒロシが日本に帰ろうと思ったのかとか、なぜマサにサトコのことをここまで知らせないようにしたか、という部分はわからなかったけど、たぶん私が思う以上に中国へ渡った人々は悲しい思いを抱いていたのだろうと思う。 いろんな情報や記述はあっても実際にそこに生きていた人しかその思いは伝わらないのかもしれない。 先日観た「焼肉ドラゴン」のときもそう思った。 でも伝わらなくとも感じることはできる。 それは同情に近いかもしれないけれど、無関心よりはましなのではないだろうか。 笑える部分もたくさんあったけど、観客席から子供の笑い声が伝わってきてほのぼのした。 大人になると素直に笑えなくなってくるからね、愛想笑いはうまくなるかもだけど(哀) 終演後に道化に所属していた女優さんとお食事する機会があった。 いろんな話をしたけど、道化の話もいろいろ聞かせていただいた。 長く続いている劇団は基盤がしっかりしているのだと思う。 私もマサばあちゃんのように図太く元気に生きていきたい。