「堀川波鼓」「ヂアロオグ・プランタニエ」「霊感少女ヒドミ」西鉄ホール 

19時〜 共通チケット  14+
3本の短編を上演。 しかも時代背景がさまざまで おもしろそう。 一番にはハイバイの作品が入ってるからなんだけど、これだけはSFっぽい感じはしたけど他の2作品は全く想像がつかないものだった。 「堀川波鼓」原作は浄瑠璃近松の有名な作品ってことも知らなかったのだけど、近松三姦通物の一つで、あの時代を映し出しているようで、なぜこんなに夫に尽くさなければならないのか仇討の慣習の空しさとともに昔の日本の男尊女卑を苦しく思った。 短編で話の展開が速いので、種がなぜ太鼓の師匠と浮気するに至ったかわからないところがあったけど、これが本当に魔がさすってことなんだろうな。 元来貞淑な妻であっただろう種のそれからの気持ちの動揺が旦那様から送られるおびただしい簪に表現されていて、だんだんだんだん重くなっていく様がすごかった。 種役は急きょ他の女優さんから中嶋さとさんに変わったらしいけど、あの表情が忘れられない。 「ヂアロオグ・プランタニエ」福岡で人気高い2女優の一騎打ち、どちらも可愛くて強い凛とした女優さん。 同じ男性を取り合うさまは女性なら誰でもわかる気持ち。譲ったり、主張したり、無理難題をふっかけたり、ただ、話が平坦であまり盛り上がらなかったが残念。 それにしてもこの題はどういう意味なんでしょう? 「霊感少女ヒドミ」さえない中年男性英実は同じ劇団の好佳が好きで、幽霊の三津子は英実が好き。 好佳にふりまわされる英実を三津子は心配でしょうがないのだが。。 期待していたものとは違っていたが、冒頓に詩を読む英実、勘違いして服を脱いでしまう英実、とっても哀れだった。 ハイバイの作品はイタイ人が必ず出てくるのね。 ちなみに調べてみるとハイバイの原作とはかなり内容に違いがあって、14+独自の再構成がされていたようだ。 終演後に数人で観劇後感を話す。 いろんな意見が聞けたし、自分には勉強になったと思う。