「気狂いピエロ」 上映会 西鉄ホール 

teru10162011-06-24

1200円
ゴダール特集ということでこの「気狂いピエロ」と「勝手にしやがれ」が平日5日間のみに上映。 ほんとに映画はあまり見たことがなかったので、ジャン=ポール・ベルモンドすらも初めてみた。 昔のイケメンって感じ。 フランスとイタリアの合同作品ということ。 役者はフランス人、舞台がイタリアかな。 とにかくあほみたいに脳天気な作品。 人を殺すのも屁とも思わず、不倫も逃避行もなんというかおおざっぱ、これはフランス気質なのかイタリア気質なのか。 いやいやもちろん日本だって殺人者はいっぱいいるのだけど、すっごく暗いとか、悩みが深いとか、殺人にも理由があるのが日本。  金持ちの妻との生活にうんざりしていたフェルディナン(ベルモンド)は昔の恋人のマリアンヌ(アンナ・カリーナ)と出会って逃避行に出る。 その間にも二人は殺人、強盗、詐欺などなどお手の物。 だんだん逃避行にも飽きたマリアンヌは敵方に寝返るもフェルディナンに見つかり殺される。 彼もまた爆弾を顔にまきつけ、自殺する。。。。  なんとも救いようのない作品だ。 ラストーシーンはどこかで聞いていたのだけど、実際の演技を見るとまたすごいなと思った。 顔を青ペンキで塗る意味がわからない。 何かのアピールだとしても、結局爆死するなら残らないものだ。 うーむ、最後まで意味のわからない作品だったが、妙に心に残った。 よくある英語ではなく、フランス語だったというのもその一因だろう。 聞きなれないことばは興味をそそる。 詩的なつぶやきの数々、ミュージカルばりに突然歌いだす出演者、どうみてもマイノリティな人間の話だったね。 自殺シーンがラストにあったのを見て、ずーっと死というものを考えた。 寿命で死ぬにしろ、事故や病気で死ぬにしろ、自殺とは全く別のものだと思う。 自分の最期がどういうものになるのかひどく気になった。