「おとぎの楽屋」 アクロス福岡円形ホール 

teru10162011-06-25

18時〜 1800円(ペア一人分) 劇団PA!ZOO!!  
久しぶりのパズー、ほんとにテンポがいいし、上手いっ!!! 劇団創立20年になるらしい。 私は5,6年前から見ているかなぁ。 初めて観たのがお掃除おばちゃんシリーズだったかもしれない。 そんなに若くない役者さんが所せましと駆け回り喋りまくる。 あぜんとしながらもおなかを抱えて笑ったものだった。 コメディは脚本のセンスがとても舞台に現れる。 自然に笑える客席を作れるパズーは笑い配達人のプロだと思う。 「おとぎの楽屋」は2008年初演。 そんな昔だった?とちょっとびっくりした。 ある人形劇団の公演本番直前の楽屋風景、そもそも開演数時間前でこの状態はありえないでしょ、と思ったのは初演時もだけど、楽しければいいかとも思ったのも本当。 今回も座長(macomo)と辰岡(ぎゃお)のやりとりにはホロリとさせられた。 上演するはずの人魚姫の衣装道具が海外公演から戻ってきていない! 開演数時間前の劇団員にせまられた選択は公演中止か演目変更。 演目変更を選んだ座長に劇団員は四苦八苦。 結局あるもの即興でやることに決めて道具を用意しているところへ、昔の劇団員で今ピン芸人の辰岡が様子を見に楽屋へ。 新人カメちゃん(ともつ)には怪しまれ、昔の仲間、モーちゃん(渡辺一心)、ピーちゃん(英愁)とはうまく意思疎通ができない。 とにかく座長とは会わせてはならないと苦労したが、結局鉢合わせ。 仲違いで退団した辰岡に座長は「手伝ってよ」という。 素直でない二人のやりとりが絶妙で笑えるし泣ける。 カメちゃんがみつけた封印のピノキオを変更演目として上演が開始。 稽古なしのぶっつけ本番、はたして公演は無事終了するのか?  すごく印象に残っていた作品だったので最初からストーリーは熟知していた。 しかし、この息の合い方は劇団員オンリーでやる演目の強みだろうか。 あうんの呼吸が見事だった。 個人的には空気読めないピーちゃんのべむ、べら、べろが好きだったなぁ〜笑  しかし、再演とはいえここまでの新しい完成品に仕立てたのは演目の良さと役者の根性かもしれない。 開演直前に滑り込んだのでお掃除おばちゃんの前説が聞けなくて残念だった。 またお掃除おばちゃんシリーズも観たいな(^^)v