「あとは野となれ山となれ」 エルガーラホール

teru10162011-10-24

19時〜 4000円(シアタークラブ料金)竹下景子宇梶剛士、岸田茜 三人芝居
水谷龍二作・高瀬久男演出。 竹下景子さんはTVでは好きだけど舞台ではなんか映えないな〜というものが多かった。 でも今回はすごく良かった!! 素顔の竹下景子が観れたような。 作品そのものも良かったんだけど、演出がいいのだろうなと思った。 3人の個性を際立たせながらも協調させていく。 プロゴルフプレイヤーの妻、赤城万里子(竹下景子)は55歳定年を宣言して、離婚覚悟で大衆演劇の旅一座に飛び込む。 大好きな座長の千羽旭(宇梶剛士)は落ち目ではあったが、もう一人の若い女座員のりん(岸田茜)と3人で座を盛り立てていこうとする。 天然の専業主婦であった万里子の演劇に関する驚くべき知識には驚いた。 「ただの演劇好きなおばさん」、は同じなのになんと私と知識量が違うことか・・・_| ̄|○   長谷川伸も知らなければ、「暗闇の丑松」も知らない。 ただ、チャップリンのナンバーがバックで流れるのに心躍らせ、濃厚な舞台に身をゆだねる。 万里子もりんも座長もれぞれの悩みは大きい。 でもそれを他人はどうしようもない、自分で決着をつけなければならないのだ。 浮気症の夫とニートな30息子に見切りをつけて家出した万里子にはものすごく共感する。 追い出すのではなく、自分が出ていくってのがまた後ろ向きなんだけどねw  いい作品、いい演出、いい役者が揃った。 これはいい演劇だった。