「S/N」 演劇の映像を見る会 特別例会

teru10162012-03-30

19時〜 福岡市立中央市民センター  
ダムタイプ、1994年の作品。DVD化されていなくて、薙野さんが直接借りたもの。 想像を超えるすごい作品だった。 古橋悌二の名前は聞いていたけど、普通の優男の感じ。 私は同性愛についてはそこまで偏見は持ってないのだけど、HIVについては無知そのもの。 映像中のブブさん(セックスワーカー)の話で、やっと感染経路を認識した。 本当に思い込みってのが怖い。 不必要なことを怖がって、必要なことを軽んじる。  S/N=シグナル/ノイズ 自分なりの解釈を持って鑑賞。 裸や下着姿に萌えることはなかったけど痛々しい表現には参ったな〜〜  悌二さんのメイク、リアルで恐い。 でもとても魅力的だった。 「映像会、どうだった?」と聞かれて説明に苦労した。 障害とか同性愛とかエイズとか出しちゃうとそれだけで中核をなしてしまうし。 でもそれ抜きには語れないし。 まあ、観ないとわからん、わからん♪ というのが正解かも。 私が一番好きだった表現は真後ろに倒れ込むところ。 マットとか敷いているんだろうけど、ポキって折れる感じがよく出ていた。 折れない心は大事だろうけどたまには折れたい止まりたい倒れたい、と思う。 マイノリティな部分は隠しておきたいとか思うのが自然な心理だと思うけど、それを前面に押し出すこの作品が多くの人の心を掴むのだろうと思った。 参加者は20名弱。 上映終了後、意見交換と言ってたけど、それはなしになった。 良かった。あまりにも生々しくて、終了後に人と顔を合わせることすら恥ずかしかったから。 駐車場で参加者の若いカップルが「すごかったね〜ね〜」と話していたのが印象的だった。 帰ってネットでこの作品の感想等を読んでみた。 みな立場こそ違え感じ方は似ているかな。

http://www.kanshin.com/keyword/884480
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100703
http://d.hatena.ne.jp/naoya_fujita/20080914/1221388543