「GANG」 福岡市立青年センター

teru10162012-05-18

19時〜 サンピリ・サン
原作:村井善幸、演出:竹内元一
全く想像もつかない内容だった。 GANGの題名からも全くわからず。 まさか。。暴力団?とか。 青年センターのワンコイン芝居は実験芝居。 いろんな実験を試みているらしい。 そのひとつにマルチエンディング。 「作品の解釈や視点が4公演で異なる」 それってかなりの実験だね。 観る人は1回だけだから残念だけど。 どれに当たるかというのも賭けっぽくていいのかな。 とりあえず、私は初日公演。 舞台には青いゴミ袋を膨らませたものが丸く囲ったところに大量に入っている。 周りに4,5個?の番号のついた飛び込み台。 プールのイメージか。 水着の男子二人が観客をプール見学者に見立ててコーチの登場を促す。 出てきたコーチ山田直樹が見学者にいた金子(ほんとの対応かと勘違いした)が同級生だったことを知り、それから昔へとトラックバックしていく。 直樹と母、義父の関係がどろどろと表現される。 働かない父、働き詰めの母、DVを受ける母、自分を虐待する母、異常愛を注ぐ母、いじめをする自分。 いろんなテーマが雑多に詰め込まれている作品だった。 母役のくはのゆきこさんはホッソリしてたけど、力強かったな〜かなり目立っていた。 この作品はいろんな解釈ができる、自分なりに考えながら帰途についた。 ワンコインの芝居はお得感が高い。 たまたま今読んでいる小説と若干似た設定があって、”母と息子”という関係は似たところがあるなと自分ながらうーと暗くなる。 でも、家に帰るとその息子からちょっとうれしい報告があった。 家族で乾杯した。 社会問題となってる当事者になるかならないかは紙一重だと思う。