「ゴーゴリ病棟」 ぽんプラザホール

teru10162012-05-25

19時半〜 共通チケット15000円 柿喰う客+オーディション選抜組
脚本・演出:中屋敷法仁 
FFAC企画 創作コンペティション 『一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!』vol.3 最優秀作品賞受賞団体:柿喰う客、ってのが冠名についているのだが、私は件のコンペを
みていないのでそれを付ける意味はよくわからなかった。 しかし、このちらしのセンセーショナルなこと! 柿喰う客の女体シェークスピアを彷彿させる画像だ。 エロ雑誌の表紙などと比べても、女性の私からみても非常に魅力的だと感じる。 ゴーゴリは名前だけは知っていても、その作品を読んだことはないのだけど、奇抜というイメージがある。 引用されている作品は『鼻』『外套』『狂人日記』『死せる魂』・・・ほか。 それにしてもこの劇団はオリジナルに加えて、シェイクスピアだ、ゴーゴリだ、キャラメルボックスだと多岐に渡っていろんなものを上演している。 これも中屋敷さんの妄想力のすごさの証明なのだろうか。
ある孤島の精神病院にゴーゴリなる奇病の患者がやってきて隔離しているという噂であったが、それは院長他3名による策略で金をだまし取る嘘だった。 だが、院内の医師たちには妄想が広がっていき、ありもしないゴーゴリに伝染する者が増えていき・・・
柿の劇団員が3名、院長(深谷由梨香)噺家(永島敬三)鼻(大村わたる) 他はオーディションで選ばれた地元の役者さんで医者の役。 たった4日の稽古だったと聞き、驚いた。 50分程度の尺だったけど、各自の見せ場もあり、全員でのダンスありでよくまとまっていたと思った。 ゴーゴリを知らない私にはストーリーのおもしろさよりは動きやセリフの軽快さが効果的だった。 しかし、深谷さんの声はどこから発せられるものか。 最前列で観たけど鼓膜から脳天に突き抜けるほどの声でこの細い体のどこから?と驚いた。 初めて深谷さんを観たのは「愉快犯」のコケティッシュな役だったけど、なんでもこなせる女優さんだ。 アフタートーク中屋敷さんと深谷さん。 作品にまつわることなどを淡々と語ってくれるのだけど、本当に気負いがない。 そして中屋敷さんはいつもアイデアが頭からあふれ出てくるそうだ。 これぞ才能なんだろうな〜  次回の秋公演も福岡にきてくれるようで、うれしい限り(^^)v