「椿姫」 甘棠館Show劇場

teru10162012-08-23

19時半〜 前割1000円 WET BLANKET
作・演出 江利角直由  ご贔屓劇団WET BLANKETの番外公演、こないだのガラ博のトーイくんの作品といい今回の作品といい、女子力炸裂。 坂牧さんと東さんのアイドル競演は実に見応えがあって、周りの純情なアイドルおっかけの男の子とかマネージャー(田中郁也)とかプロデューサー(迫雅貴)らが明らかに目立たなかった。 後の二人はともかく、海石榴(坂牧好恵)大ファンの男子(手嶋健人)はナレーターもやるし準主役っぽいのに、実に地味だったな〜  名前すらないw  それが狙いなのかしら。 絶頂のときは速攻破られ、ぐしゃぐしゃにされていた男子からファンレターを、落ち目になったザクロちゃんが震える手で読むのがとても印象的だった。 
「椿姫」原作はアレクサンドル・デュマ・フィス。 日本ではオペラ(ジュゼッペ・ヴェルディ作曲)の方が有名かな。 私も簡単な内容しか知らなかったけど、娼婦をアイドルに置き換えたのは斬新、でもマルグリットなら間違いなくプロデューサーとすぐ寝るだろうけどw  ここはあえて原作は考えずに江利角さんの書きたいことを考えてみた。  当日パンフレットの挨拶文には、「不安定なものをたくさん作った」とあったけど、アイドルにとっての安定は仕事量なんだろうな。 華がないライバルアイドルの向日葵(東真純)になぜ追いつかれるのか?  仕事がどんどん減るのはなぜなのか?  覚悟してプロデューサーの誘いに乗ったザクロはスクープされますます落ち目に。 そこへずっと変わらないファンからの手紙。  アイドルの気持ちはさっぱりわからないけど、この世に生きている人間としては、不安定な毎日に翻弄されていることをいつも感じているので、興味深く観れました。 演出的に機械的な動作や不自然なセリフまわし、同時に大勢で動きながら発声する部分、ラスト付近の爆音はあまり好みではなかったかな。 あとこの「椿」と「姫」の間のハートマークがあるのだけど、ネットではこれが表示されるところとされないところがあるので、すごくとまどう。 まあ、それも意識的演出かもしれないけど。 客入れ時からかかっていたたぶん「椿姫」の楽曲は心地良かった。  次回は12月に本公演、期待してるよ(^^)v あんまり困らせないでねw