「あなたへ」 映画 

teru10162012-09-02

1000円  (夫婦割引)
夫と見るならこれだなと思っていた。 ちょうどドームでプロ野球観戦前にぴったりの時間があった。 高倉健さん久しぶりの主演映画という。 北九州出身の健さんにはなつかしい風景も多かっただろう。 久しぶりの映画だったし、なんだかゆったりと観れた。 作品柄、観客は私らと同じ老夫婦がほとんど^^;  このたくさんの夫婦にもそれぞれのシーンがあるんだろうなと、始まる前から感傷にひたったりしてw
北陸の刑務所勤務の倉島英二(高倉健)は亡くなった妻洋子(田中裕子)からの手紙を受け取るために洋子の故郷、平戸へ向かう。 なぜ妻はハガキを平戸の局留めにしたのか? 妻の真意を測るためにも倉島は妻と一緒に旅に出るためにこつこつと作ってきたキャンピングカー仕様のワゴン車で平戸に向かう。 そこへ向かうまでにいろいろな人に出会い、偶然な出来事にも出会った。 局留めの前に自宅へ届いた手紙には故郷の海へ散骨してくれるようにとの気持ちがかかれていたので、遺骨を大事に抱えての長旅だった。 夫婦は元々他人。 わかりあえることが所詮無理なんだと思う。 だからわかろうとすることより、許そうとする気持ちのほうが大事なんだろうな。 刑務所へ慰問に来ていた洋子は実はある一人の受刑者のために歌を歌っていたという。 それが申し訳なかったという彼女の気持ちはあまりに純粋過ぎて驚く。 そんな彼女に好意をもった倉島もまた純粋な気持ちを持った人間なんだな〜〜  口数の少ない、いいわけをしない、押し付けない倉島はすごく健さんその人に見えた。 キャストはとても豪華で、同僚の塚本夫婦に長塚京三原田美枝子。 偶然会ったイカ飯販売人の2人に草薙剛佐藤浩一。 平戸の食堂の親子に余貴美子綾瀬はるか。 詐欺師?ビートたけし。 他、エキストラで地元の役者さんも出ていたらしく、探したけどみつからなかった、残念。 九州各地のロケで見たことのある場所も多くてなんだかうれしかった。 洋子の真意は私にもわからなかったけど、いいのよ、これで。 と言ってる洋子の笑顔がまぶしかった。 いい映画だった。