「ジェーン・エア」 博多座

18時〜 5000円 製作:松竹
作:シャーロット・ブランテ
ミュージカルというと東宝かと思ってたら違っていた。 まあ観る側からしたらどこがやろうが関係ないと言えばそうなのだが。 ジェーン・エアと言えば強い女の代名詞。 女性蔑視の時代にあってその存在を力強くアピールして思いをかなえてきた女性。 今の時代でも憧れの女性だ。 それを松たか子が演じるのは非常にぴったりな感じがする。 日本初演は2009年、ほとんどキャストは変わっていない。 ロチェスター橋本さとしだ。 設定年齢的にもあまり差異はないかもしれない。 松さんと橋本さんは20歳くらい差があるのでは?  時代や場所はかなりなじめないところはあった。 そもそも階級差があまり理解できないし、当時のイギリスの状況がよくわかっていない。 でも女性のあこがれや思い、普遍的なものは今と同じだし、松ジェーンに激しく共感した。 久しぶりのミュージカル。 歌う、踊る。 あーいいなぁ〜〜
親を亡くしたジェーンは叔母の家からローウッドの寄宿舎に入り、優しいヘレン・バーンズと出会い、人を憎まないことを知る。 劣悪な環境の中で病死したヘレンを悼みつつ、ジェーンはローウッドから出る決心をして家庭教師として、ソーンフィールド家に赴く。 アデルは可愛いがやんちゃで教育に苦労する。 ソーンフィールドの当主ロチェスターと恋に落ち結婚の運びとなるものの、大きな問題があった。 まさかの重婚。 ロチェスター氏としてはちょっと不用意な結婚悲劇だったかも。 法律はどうか知らないがいくら政略結婚でも妻が狂人だとすれば離婚できないっては宗教的なことなのだろうか?  そこんとこ難しい問題だ。 結局その狂った妻が火をつけて火事になってしまったのだから悲劇はさらに進展する。 それでも最期には、目も見えない、手も不自由になったロチェスターのもとに帰るへ決断をしたジェーンは正解だっただろう。 自分がいなければだめなんだ、という思いは自分の生きる糧となる。 人はそうして生きていくものなんだろう。 そんなに派手なミュージカルではないけれどとても心に残るミュージカルだった。 容姿的にあまり美人美男でない、という設定には???? という疑問を持ったけど^^;  松たか子を美人でないと言う人がいるのか???  まあ美人美男は個人の物差しだからね(笑