「ナカフラ演劇展」 ぽんプラザホール 

teru10162013-01-25

19時半〜 2000円 中野成樹+フランケンズ  
A〜Dの4プログラム中のBプログラム「サマー・キャンプ」を観た。 中野さんの名前はずっと昔から「演劇ぶっく」で知っていて、なんで知ってるかというと成樹と書いて「シゲキ」と読むってのがめずらしいな〜と思ったことと、フランケンという恐そうな名前で、大胆な翻訳劇をするということで、なんだか気になっていた。  まさか福岡で観れるとは思わずにびっくりした。 それでも、演劇展とか銘打って、4プログラムもするなんてうわーって逆に引き気味だったけど、ツイッターでのおすすめもあったし、一つだけもナカフラの世界を観てみようと思い立っての観劇です。 いや、観てよかった。 オモシロかった!  「サマーキャンプ」は、あーブレヒトだなと思うところは残していて(エラそうに言うけど実はブレヒトは一回しか観てないのだが) 役者さんの魅力もとても際立っていて、不思議〜な感覚が心地よかった。
先生と3人の生徒?(信者?)が山越えをして村に必要なクスリを取ってこようという設定。 途中体調が悪くなった脱落者を落とすか落とさないか。 YESかNOかっていう選択。 その当事者に迫られるのだけど、これって相当な無茶振り。 いろんな考え方ができそうだなと思ったときに2パターンで繰り返される。 こりゃ観る人はいろいろ考えさせられるなとわくわく。 アフタートーク中の質問にもあったのだけど、YESかNOでなくて第3の選択もあったのではないかとは私も思った。 人生、極論になることも多いだろうけど、なんとなく打開策も打ち出せそうな感じもするんだな。 せっかく討論するなら2極でなくていろいろな考えがあったほうがおもしろいと思う。
アフタートークでも中野さんと山下キス子さん(カミシモ)がおそらく年齢も立場も結構違うようなのに溶け合っていてうまく話を広げていたな〜。 余裕があったら他のプログラムも観たかった。 でも、ひとつだけでも観れてラッキーだった。 また来てほしい。 
それから演目の前にサポートアクトと言って、若い演劇人のために公演の機会を儲けてあって、今回は2組の演者、井口誠司企画の「実録!さるかに合戦!」他1本、浮説芝居屋「大切なことは全てヤ○ー知恵袋が教えてくれた」の2団体。  それぞれに一生懸命さが観れた。 いろんな意見を聞いて、変えるべきところは変えて、ヤりたいだけでなく、ミて喜ばれる演劇を目指して欲しい。