佐藤順一 読演会 33 「小さな針の音・小僧の神様」 アトリエ戯座

teru10162013-03-10

15時〜 1500円  演戯集団ばぁくう
読演会も33回目の開催。 まだ今までに3回しか行ってない^^; ひゃ〜〜w  いつもご案内を頂いて観たいとは思うのだけど、なかなか行けなくて。。。 皆勤の方っているのかもしれないな〜

小僧の神様 志賀直哉
秤屋の小僧の仙吉は寿司を食べたいけどお金がない。 ある日おつかいの帰りに丁稚たちが話していた寿司屋に入って寿司を一貫つまむも。。。 持っていたお金で払えずにそっと戻す仙吉。。 その様子を見ていた裕福な男が後日偶然に出会った秤屋の小僧にお寿司をご馳走してくれた・・・ 小僧はありがたいと思うが男はなんとも気持ちがよくない・・ それはなぜだったのだろう? 
自分にも思い当たること、憐みと余計なお世話は表裏一体。 ご馳走してあげたいという気持ちに変わりはなくとも受ける側の気持ちは測り兼ねる・・・ ような。 でもこの貧乏な小僧にとって食べ物を恵んでくれる人は神様なのだ。 みんないい人だ。 誰も悪い人がいない。 それで終わるわけではないけど、このせちがらい世の中でこんないい話がたまにあってもいいじゃないかと思う。

☆小さな針の音 小川未明
小さな村の若い青年教師は希望を持って都会へ巣立つ。 そのときに教え子の子供たちから送られた懐中時計、これが都会での彼を見守ってくれた。 やがて出世した彼は時計を手放す、しかしその後に手にした時計はいずれも満足できないものばかりだった。 あるとき「自分の時計はいっさい狂いません」という部下の時計を見たら・・・・・サクセスストーリーにはつきものの感動秘話。 狂わない時計ってのがキーワードではないと思うけど、 子どもたちの想いの詰まった時計を売るのはどうなんだろうなと思った。 使わなくとも普通とっておくでしょう。 財政乏しい時期にはどんなに思い出深くても売るのかもしれないな、とは悲しく思ったけど。 本を読むのは好きだけど、朗読してもらうとさらに感動が深まる。 自分へのご褒美にときどき読演会を聞きにいきたいよな〜と思う今日このごろ。