「羅城門」 ぽんプラザホール

teru10162013-05-25

19時〜 1500円 WET BLANKET
作:江利角直由 演出:大串到生
再演、ということだが初見。 しかもこの回はSWAP公演ということで本来のキャスティングと変わっていたのだ。
両方観たかったんだけどね〜
主役の龍駕丸にとーいくん。朱璃役にこもださん。 ちらしのメイクとばっくり同じのメンバーがわらわらと登場。
ひーーーかっこいい!!!!(#゚ロ゚#) 黒の衣装に妖しいアイメイク、両手両足の爪に黒のマニキュア、ぞくぞくのオープニング。

歴史音痴なんだけど、芥川龍之介羅生門とか日本神話のヤマタノオロチとか酒呑童子とかアマノムラクモノツルギとかたぶん見たり聞いたりしたことがある。
子どものときの記憶なので、「子ども昔話」とかで読んだと思われる。
出雲の化身、ヤマタノオロチを退治すべくスサノオ改め人の子になった龍駕丸。 そのヤマタノオロチから生まれた鬼たちに殺される人間たち。
鬼の一人である朱璃はスサノオに殺されるべく生きてきたと言う。 子供を殺されたニギ、親を殺されたアスハたち、その仲間を守るために龍駕丸は生きている。

いろいろな話をうまく結び付けてWET流の羅城門の完成。 すごく楽しかった。 そして切なかった。
特に龍駕丸(スサノオ)に殺されるために生まれたと信じている朱璃には心がきりきり痛んだ。
龍駕丸は結局「人の子」から覚醒しなかったようだけど、人間として最後まで守る人を守ろうとしてきたことに感動。
ちょっと冗長な部分はあったけれど全体的に満足した作品。 照明、音響ともにシンプルな舞台を引き立てていて最後まで飽きさせなかった。
本編の龍駕丸(手嶋健人)×朱璃(東真純)バージョンも観たかったなぁ〜〜〜

偶然にも照明の荒巻さんとお話しできる機会があってとても嬉しかった。 
私は演劇人と関わることは至上のことだと思っている。
気楽に話してもらえる演劇人は増えたけど住む世界は全く違う。
敷居の高さを心地よく感じながらまた演劇を観ていくのだろう。
WETのメンバーもまた同じなのだ。