「風立ちぬ」 映画 

teru10162013-08-16

1000円  夫婦割引 と シニア割引
お盆に集まった弟夫婦と母を誘って鑑賞。子供が小さいときはアニメ系が多かった。
子らが巣立った今、まさか50歳超級5名でアニメを観るとは思わなかった。
それでも私が勧める前にTV宣伝でけっこう77歳の母などは「観たい」と思っていたらしい。
弟は「ローン・レンジャー」がいいと主張したが、うちで私に勝てる者はいない。
半ば強引に引っ張って観たけど、それぞれに感傷深いものがあったようだ。

堀越二郎は小さいときから飛行機好き。乗るのではなく作る方。
ドイツの飛行機製作者のカプローニに刺激されますます飛行機熱があがる。
三菱系の航空技術者になった二郎は飛行機の設計に邁進する。失敗を繰り返し試行錯誤する。
軍事用飛行機の作製に疑問を持ちながらも飛行機そのものへの愛着を捨てきれない。
あるとき避暑地でであった菜穂子と恋に落ちる。そして肺結核に冒されている菜穂子と結婚をする。
仕事と妻との間でジレンマを感じながらも新しい飛行機の設計に余念のない二郎・・・・・

はっきりいって飛行機の設計はちんぷんかんぷんだったけど好きな仕事に邁進する人の気持ちはよくわかる。
まさしくいきがいなのだ。 二郎を突き動かしていたのは飛行機への愛情。(かな?)
もちろん菜穂子への愛情もただならぬものはあったけど、比較することはできないのだ。
画像としては映画館で観なくてもよかったかもしれないけど、8月にこの作品を観ることはとても意味のあることだったと思う。

だんだん、戦争体験者が少なくなって悲惨な状況が薄れていく現実はどうしようもないのかもしれない。
なんらかの形にして残していくしかない。
一基も戻ってこなかった零式戦闘機。悲惨な場面はなくともやっぱり胸にせまるものはある。

そして、話題になっている喫煙シーン。
他人がなんと言おうがすごくきれいなシーンだった。
喫煙はしない私だが、大学生のときからずっとたくさんの思い出がタバコと共にある。
人間、そんなに強い生き物じゃないよ、戦時中は特に癒しの道具として存在したタバコ。
そして恋愛のシーンにおいても重要な小道具となりうる。
タバコに関していろんな論議が行われるのはいいんじゃないかと思うけどね。

そして鑑賞後に観た吹き替えキャスティング、菜穂子や本庄、黒川夫妻などは、納得のキャストだった。
びっくりしたのは主役の庵野秀明氏、あの冒頓なしゃべり方は若い人のそれと思っていたのに、こんなに年輩??
んーー声優あなどれない(笑) 庵野さんは声優さんでなく映画の監督さんでした^^; 
http://www.kazetachinu.jp/character.html

映画は安価で楽しめる娯楽。エンタメから社会問題までいろいろあって演劇が追うには厳しいよな〜^^;
でも!! 演劇は生の楽しみがあるんだからね!(笑)