「となりの田中さん」 ぽんプラザホール

teru10162013-12-01

19時〜 1800円 劇団 Hall Brothers
脚本・演出 幸田真洋

2階建て4戸のアパートに偶然4組の田中夫婦が集まった。
同じ名前でもそれぞれに全く違う夫婦像を表現。すごく面白かったけどなぜ「田中さん」だったのかは今でも謎。
すごーく平凡だからこそ際立つものがあるのかもね。かくいう私も初恋の人が田中くん(爆)

201号、大家の田中夫妻はごく普通、住民にいらだちながらも夫婦仲は良くて、9歳年上の房子(萩原あや)が全てをリード。
夫の典明(唐島経祐)ははいはいと従う。202号、愛美(永倉亜沙美)正志(幸田真洋)夫婦は宗教(?)らしきものの
布教活動をしている。農業活動などもしておりイメージはそう悪くない。
101号、最近越してきた、孝太郎(山下大貴)千裕(坂井操)夫婦は現代っ子らしく、それぞれに夢がある。在宅勤務の孝太郎と
妊娠を待ち望む千裕。102号、働かないDV男のカツミ(高柳一輝)と尽くすだけで自己を持たない久美子(宮坂幸子)
周りにも迷惑がかかるほどのあきれかえる二人。

102号の問題をきっかけに千裕が久美子の世話をやいたり、愛美がカツミを先導したりとするが、別の問題が生じて深刻さが増してくる。
近所つきあいはかくも難しいものか。。。

結論としては、なんとなくもとの鞘におさまって反省すべきことは反省されて、とハッピーエンドな感じではあった。
ちょっと拍子抜けな感じもあったけど、平和なのが一番だ。(と最近は保守思考気味)

舞台上には4戸がちゃんと作られていてびっくりした。細かい道具にも工夫があっておもしろかったなぁ。

HALL BROTHERSはほとんど観てるのだけど、最近は傾向が変わってきて身近な話題が多いような感じだ。
かなり凝った作品が多いのに年に2,3回も脚本を書く幸田さんはパワフルだ。次はどんなのでしょう?(^^)