「おもしろきこともなき世・・おもしろく 望東尼」 博多座

teru10162013-12-15

11時〜 4000円 福岡市民芸術祭50周年記念クロージング公演

脚本・演出 田中はくどう

この公演は地味なちらしでそこまで興味を持っていなかったのだけど、
ばぁくうの坪内さん、中野さんが出演されるということを聞いて俄然興味を持ってチケットをゲット。
まだ発売数日だったので最前列が取れた。

望東尼の話はなんとなく聞いてはいたものの、詳しいことは知らずに幕末にすごい女性がいたのだなと感激した。
まだまだ女性の地位は低い時代に自分の意志をしっかり持って、結婚、離婚、再婚、そして若い志士たちに慕われ。。。
その原点は歌人としての誇りの郄さと自信。獄中の平野國臣との歌のやりとりなど弾圧に負けない姿勢に驚く。

主役の望東尼にKBCの徳永玲子さん、彼女の舞台は初めて観るけれど、派手さはないもののアナウンサーの姿同様の柔らかく
人を引き付ける要素を持った方だと思う。若いときから晩年までを描くその幅広さがすごい。
他の多くの出演者もまた見事だった。中野さん、坪内さん、美和さん、小林類さん、上瀧さん、玄海椿さん、木村長典さん、
原大介さん、柴田和雄さん。。私がよく知っている役者さんはこれくらいだったけど、他の役者さんもみな良かった。

それから芝居の合間合間にコラボレーション芸能と称して琵琶、舞踏、バレエ、民謡・・などなどほかたくさんの芸能関係者の
舞台がはさまれる。ちょっと目まぐるしい感じだった。
一番目を引いたのはバレエチーム、ミュージカルのダンスを思いださせる動きで目を離せなかった。

内容は実に充実していたのだが、発表されていた尺とあまりに違い過ぎた。
ネットでは役3時間の舞台だと書いてあったし。博多座のタイムテーブルでは
14時20分には劇は終了とのことだったのに15時を過ぎていた。
私はこのあとの観劇があったので、驚いて退席したのだけど、いったいどうなっているのだろう?

ともかくコラボの芸能が多くてたぶん通しの稽古ができなかったのだろうとは思うのだけど、ちょっとなぁ〜
信じすぎていた私も悪かったとは思うけど、もっと余裕を持った発表にしてほしかったな。と思う。
感想を書く暇もなく飛び出したので、伝えきれなかったけど。

これからは市民演劇の類は上演時間は信じないことにしよう(笑)